2013年に発表したVW XL1に驚愕!! 軽いのが偉い!! カーボンニュートラル実現のためにもクルマの軽量化は必須

【番外コラム01】使用する素材によるボディ外板重量の違い

 ボディ外板のすべてをそれぞれの素材にした場合を簡単にシミュレートしたもので、CFRPの軽さが際立っている。しかしコストは超超高い。レーシングマシンなどに使われている。いっぽう、スチール、高張力鋼板、超高張力鋼板は素材は同じスチールのため比重は同じながら、引張強度などの違いにより使用量が少なくできるので結果的に軽量化に貢献するというわけ。強度、成形性、コストなどの兼ね合いで、現在は高張力鋼板、超高張力鋼板が重用されているのだ。

ボディ外板のすべてをそれぞれの素材にした場合を簡単にシミュレートしたもの。CFRPの軽さが際立っている
ボディ外板のすべてをそれぞれの素材にした場合を簡単にシミュレートしたもの。CFRPの軽さが際立っている

【番外コラム02】日産が最先端の超高張力鋼板を発表!

1.2Gpa級ハイテン材はインフィニティQ50のアッパーボディのなかで使われている箇所はAピラーの一部、Bピラー、サイドシルインナー、ルーフサイドに適用している。この1.2GPa級ハイテン材は2017年までに25%にまで高めるという
1.2Gpa級ハイテン材はインフィニティQ50のアッパーボディのなかで使われている箇所はAピラーの一部、Bピラー、サイドシルインナー、ルーフサイドに適用している。この1.2GPa級ハイテン材は2017年までに25%にまで高めるという

 加工性に優れた「高強度鋼板」を新日鉄住金、神戸製鋼所と共同で開発、冷間成型で加工できる1.2GPa級の超ハイテン材を量産車に応用できることになった。

 従来、日産が用いるもっとも強度の高い超ハイテン材は980MPa(メガパスカル:1GPa=1000MPa)だった。高強度のハイテン材を用いると、ボディ剛性を下げることなくパネルの板厚を薄くすることが可能になり、軽量化を実現できる。ただし、高強度のスチール材は一般に加工性が低く、冷間成型が難しかった。

 今回、日産は鋼板メーカーとともに素材の結晶構成に工夫を凝らすことで、高強度でありながら高延性(素材の伸びやすさを示す)の超ハイテン材の実用化にこぎ着けた。

(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)

【画像ギャラリー】ミライース アルトエコ スペーシアからCX-5 アウトランダー N-BOXまで!各車の多種多様な軽量化の中身(20枚)画像ギャラリー

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