現行プリウスの適正タイヤサイズは?
現行のトヨタプリウスの場合は195/65R15と215/45R17が標準タイヤサイズとして設定されている。具体的にはAプレミアム、A、S、Eグレードが195/65R15で、各グレードのツーリングセレクションが215/45R17となる。
ちなみに195/65R15タイヤを装着したグレードのJC08モード燃費は37.2~39.0km/L(Eのみ)、215/45R17タイヤを装着したグレードは34.0km/Lとなっている。
乗り心地も15インチと17インチタイヤでは違いがある。しなやかな15インチに対して、17インチでは路面から入力が大きく、荒れた路面ではゴツゴツ感がある。もちろんグリップ力、安定感、ライントレース性では当然17インチが優れている。
やはり、プリウスはハイブリッド車という性格上、乗り心地や燃費のことを考えると、適正サイズは195/65R15サイズだろう。ただし、各グレードに標準設定されているタイヤサイズが決められていて、オプション展開はないため、最初からそのタイヤが装着されているグレードを選ばなくてはいけない。
このように同じ車種でもグレードによってタイヤホイールのサイズが異なることは多いが、ベースグレードのクルマに上級グレードのタイヤホイールを装着しても、たいていの場合は足回りが共通なので問題はない。
プリウスをインチアップするなら18インチがお勧めだ。ただし、15インチ装着車はスタビライザーなど、17インチのツーリングセレクションとは足回りが違うのでお勧めできない。すでに純正の17インチのツーリングセレクションでも45扁平でタイヤハイトは薄いので、225/40R18がサスペンションやボディの負担、乗り心地を考えると限度と考えよう。
足回りやボディの仕様が違えば、同じタイヤサイズでも乗り味は変わる
サスペンションの仕様がグレードによって異なる場合は、注意が必要だ。
トヨタスープラの場合、ベースグレードのSZは17インチ(オプションで18インチ)でSZ-Rは18インチ(オプションで19インチ)、RZは19インチ(オプションで18インチ)となっている。
しかし、SZ-R以上は電子制御のダンパーが入っているため、乗り心地も確保しやすいので19インチでも問題ないが、SZに19インチは履かせると乗り心地やハンドリングに悪影響が出る可能性は高い。
スープラの場合、SZは17インチ、SZ-R以上は18インチが適正サイズと言えそうだ。
セレナの適正タイヤサイズは?
日産セレナは、純正が195/65R15で、純正オプションが195/60R16(ハイウェイスターに標準)。
NISMOでは205/50R17を履いているがノート同様、NISMOは専用のサスペンションだけでなくボディには補剛パーツが奢られている。
セレナに限らずミニバンはボディ剛性が低めなので、セレナの適正サイズは標準の195/65R15だろう。見た目もそう大きくは変わらないし、ミニバンでハンドリングを求めることもあまりないのでこれが正解。
また、通常グレードのセレナに17インチを履かせても、乗り味はNISMOと同じようにはならないだけでなく、ボディにダメージがおよぶ。
17インチ以上のタイヤホイールを履かせるなら、せめてコンフォート系の車高調整式サスペンションとコンフォート系ミニバン専用タイヤを組み合せるべきだろう。
インチアップしても乗り心地やハンドリングを両立させようとするのなら、サスペンションを減衰力調整式に交換したり、ボディに補剛パーツを追加するなどである程度はカバーできる。
しかしキチンとセッティングできるショップと、求める乗り味をイメージできるドライバーでなければ、なかなか思うように仕上げることは難しい。それもクルマ趣味の楽しみと言えるのだが。
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