■ATとMTで操縦性も大きな違いがある
さて、肝心のハンドリングの話。ATは+20kg、しかもフロント軸重のみMTより重い。リア軸重は両車同じだ。このためフロントサスに手を加えているとボクは感じる。バンプストッピングラバーの長さか、ストロークデザインを変更しているかと想像する。
GRヤリスはリアがダブルウィッシュボーンなのでフロントのストラットサスとのロール軸の整合性をとるためにバンプストップラバーでストロークを規制している。なのでハードでかなり締まったサス。AWDだがFFベースゆえというのもある。
だが、MTのフロントはそれなりにロール時のストロークを確保している。対してATはそのストロークを若干規制しているのでコーナーを攻めた時、若干のツッパリ感がある。タイヤが早くつぶれてしまう。これが乗り心地にも現われている。
ホイールベースが短くトレッドが広いGRヤリスでは、たかが20kgでもその差ははっきりと出ていた。
●松田秀士はこう評価
・モータースポーツ入門者にはATもおススメだ
・シビアにコントロールするならMTだ
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