「受けるといいことがある講習」を導入してみては?
ルールを守ってもらうには、ルールを正しく理解してもらうことはもちろん、自転車も車両である、ということを自覚してもらうことが必要。ルールを知っていても、車両であるという認識が低いと「ルールを守らなければ」という行動につながらないことも考えられるからです。問題はそれをどうやって教育するのか、ですが、筆者は、自転車にも自動車免許の更新時のような講習を導入してはどうか、と考えます。
講習を受ける受けないは自由、ただ講習を受けるとなんらかのメリットがある、というようなものです。好立地の自転車置き場を利用することができたり、マイナンバーカードの申請の際のように、ポイントがもらえるような制度でもいいかもしれません。自転車の利用者全員が講習を受けなくても、自転車利用者の多くに「交通ルールを守る」という意識が浸透すれば、自転車利用者全体の意識が変わってくるのではないでしょうか。実際、前述した警視庁によるアンケート調査では、「周りの人も(ルールを)守っていないから(自分も守らない)」という回答も多かったようです。
もちろん現在も各警察によって、幼稚園や小中学校、高校などで交通安全教育が行われているようですが、実情を考えれば、もう一歩踏み込んだ内容で、交通ルールを体系的に学ぶことができる環境を充実させる必要があると思います。
警察庁としても、現在実施している警察主体の交通安全教育では限界があるとして、今後は自動車教習所や自転車販売業者などに働きかけ、自転車の交通安全教育の供給を促すとのこと。また教育機関や子供会などの自治会にも働きかけ、交通安全教育の需要も促すとしています。ただそうしたものに属さない人も少なくないため、交通安全教育を受ける機会がない自転車ユーザーにも講習に来てもらえる、なんらかの対策は必要。さらなる交通事故減少を目指し、交通安全教育の充実を期待したいです。
コメント
コメントの使い方交差点で信号待ちしてる目の前を安全確認もせず、速度も落とさず横断歩道を走り抜ける自転車の多いこと。自分の身は自分で守ることを意識しないと、大けがしますよ。痛い目に遭うのはご自身