老舗タイヤメーカーとして世界的な知名度を持つミシュランが非タイヤ事業の売り上げを20%アップさせると発表した。しかし、何故タイヤメーカーなのに非タイヤ事業の売り上げアップを目指すのだろうか。今回はその理由を考察していく。
※本稿は2024年6月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:AdobeStock(トップ画像=EdNurg@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年7月26日号
■2030年に向けたミシュランの新戦略
ミシュランは2024年5月29日、本国の研究開発本部にて「ミシュラン・キャピタル・マーケットデー2024」を開催。新戦略として、非タイヤ事業の売り上げを全体の20%以上に増やすことを発表しました。
■片岡氏のコメント
今、タイヤメーカーは大きな転換を迫られているんだ。タイヤ事業だけでは心もとないからミシュランも危機感を強めているのだろう。2030年に向けた「オールサスティナブルビジョン」に意欲を見せ、成長が期待されるグループ企業との新戦略も発表した。
具体的には、タイヤ開発での知見を活かした科学と複合材料の専門知識を活用して成長市場に進出する。強化するもののひとつはフリートソリューション事業だ。3D金属プリンティングや医療用機器、自動車用水素燃料電池などの事業に力を入れ、安定した利益を得られるように努めるというから頑張ってほしいね。
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