■コーナーで差をつけろ!?
筑波サーキットでのタイムアタック。これは首をながくして待ち望んでいた仕事だった。アンフイニRX-7の魅力は単に直線一気の加速、巡航性能にあるのではない。
ピュアスポーツに徹した運動性能の高さ、ハンドリングマシンといえる走りのバランスのよさにこそこのクルマの真価がある。
そのために血の滲むような軽量化がなされたのだし、コンパクトな2口―ターREによるフロントミッドシップの伝統を守ってもいるのだ。
ニューRX-7タイプRは、まったく予想どおりの走り(というか動き)をみせた。こいつの最大の武器は、なんといっても1260kgという軽量ボディと50対50に近いウェイトバランスにある。
それによってもたらされるシャープな立ち上がり加速、制動性能、回頭性は、高剛性のボディ、シャシとあいまってNSX、300ZXといった重量級?スポーツはひと味違った身軽な感覚を持っている。
直線の速さもさることながら、コーナーでタイムをゲットする能力によりたけているのだ。が、注目のハンドリングは相対的には悪くはないのだが、理想的な姿にはまだ少し距離を感じさせるものがある。
具体的には前輪の接地感の甘さとリニアリティにやや欠ける操舵フィールだ。中立から左右合わせて90度ほどの領域での手応えがもうひとつで、そこからグンと立ち上がるゲインとの間に落差がある。
タイヤがベストな条件下なら無理もきくが、ひとつ外すとリズムを見出しやすくなる。ガス欠現象が重なってもなお1分7秒90という最速タイムを出してしまうあたりに、優れた資質を見出すことができる。
が、走りの安定感、バランスのよさ、それによってもたらされるスポーツカーとしての質の高さでは同一条件で走った(1分08秒25をマーク)NSXにかなわない。
おそらく、完調であったならあと1秒は楽にカットできたはずである。そのスピードは認めよう。だが、ボクがこのタイプRに望むのは、もっと徹底して走り込んだ結果として得られる乗り味の快のほうなのだ。
■リバイバルをしてみての感想
こんにちは。20歳アルバイターです。今回はアンフィニRX-7、通称”FD”の当時の記事を取り上げてみました。いいクルマですよね。RX-7。
車両重量1200kg台に加えてフロントミドシップによる重量配分50:50という、究極のコーナリングマシンでありながら、直線も申し分なし。スポーツカーの完成形にかなり近い仕上がりだと筆者は思っています。
正直めちゃくちゃ欲しいですが、中古車市場を見ると最低価格で……300万円!?
えぇ……当時の価格と変わらないどころか、当時より高いものばかり……。おまけに燃費は良いとは言えないし、エンジンの性質上致し方ないですが、エンジントラブルも多いと聞きますし……
まぁ無理もないです。某海外有名映画に出ていたり、某走り屋マンガにも出ていますし、実際カッコいいですもん。人気の理由もうなずけます。
ただ、所有してからも大変なのに、購入の段階でここまでハードルが高いと、筆者のような学生アルバイターではなかなか手が出しづらいのではないか、というのが現実です。
ですが、RX-7を所有してこそホンモノのロータリー、いやクルマ好きが名乗れるのかもしれませんね。筆者にはまだ覚悟が足りていないかもしれません。
どうにか生きている間にのってみたいなぁ。所有している方いましたら、ぜひ少しだけ運転させて頂きたいです。
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コメント
コメントの使い方20数年前、FC3Sに乗っていた時に片山好美さんのショップにお世話になっていました。
ロータリー乗りにとっては神様のような存在でしたが、とても気さくに対応して下さって、自分の車の運転席に座ってドライビングポジションやハンドルさばき等を指導して頂いた事を今でも覚えています。
記事を読んで懐かしくなりコメントしました。
FDを語るとき、最終型だけを引き合いに出す事が多い。確かに後期、特に最終型は値段に相応しい素晴らしいハンドリングの持ち主です
しかし前期はトルクに乏しくカーブでもmr2に負けました。中期も改善はみられましたが有利なサーキット選ばないと大幅に重いライバルに勝てませんでした
長年の改良で上がったのでポテンシャルはあったと言えますが、何でも最終型基準で語るの、他型を買ってそれを支えたオーナーに失礼です