「なんとなく似てるな~とは思っていたが…」知らんかった!! 実は兄弟車だった意外なクルマたち

■スバルのソルテラとトヨタのbZ4X

「なんとなく似てるな~とは思っていたが…」知らんかった!! 実は兄弟車だった意外なクルマたち
ソルテラはグリルから始まる水平軸が通ったボディと内側から張り出したダイナミックなフェンダーがSUVらしい力強さを主張

 2022年5月に発売が開始されたBEVのソルテラ。

 その特長は“e-SUBARU GLOBAL PLATFORM”と名づけられた新型プラットフォームはもとより、商品企画、設計、性能評価など多岐に渡ってトヨタと共同で開発が行われていることだろう。

 また、スバルのAWD技術とトヨタの電動化技術を融合して新しいSUVづくりを体現した1台と言っても過言ではない。

 いっぽう、トヨタもソルテラの兄弟車となるbZ4Xを同時にリリースするだけでなく、駆動方式、インテリア&エクステリアカラー、人気のオプションをまとめたパッケージを選択できるサブスクリプションサービス“KINTO”でも提供が開始。オーナー予備軍にとってはどれを選ぶかで頭を悩ますところかもしれない。

 両車の見た目において大きな違いとなるのはフロント周りのデザイン。bZ4Xはフードからヘッドランプ上部へと連続するハンマーヘッド形状が特徴となるが、ソルテラではシームレスな造形のヘキサゴングリルを採用することでスバル車であることを強調。

 足回りもどちらかといえば柔らかめの設定で乗り心地が重視されているbZ4Xに対して、ソルテラではやや硬めの設定にしてスポーティさが高められている。

 また、サウンドシステムも両車で異なっており、bZ4XはJBL、ソルテラはハーマンカードンを標準装備。他にも細かい違いはあるものの、それらの違いもそれぞれの個性となるbZ4Xとソルテラ。

 2023年10月には低外気温下における充電時間の短縮や装備の充実を図るなどの一部改良を行うなど、扱いやすさが向上していることも付け加えておきたい。

■トヨタのスープラとBMWのZ4

 BMW社との包括提携による初の商品として、2019年5月に登場したスープラ。17年ぶりの復活とともに、BMW Z4と共同開発されたモデル(=兄弟車)であることも話題を呼んだ。

 自動車メーカーから開発・組み立てを受託するマグナ・シュタイヤーのグラーツ工場(オーストリア)で生産されるスープラだが、そのアイデンティティである直列6気筒エンジンとFR方式は継承。

 加えて、ホイールベース、トレッド、重心高の3つの基本要素に徹底してこだわり、ピュアスポーツカーらしいハンドリング性能を実現。2020年4月にはRZグレードのエンジン出力を47ps向上し、2022年4月にも同グレードに6速MTも追加されている。

 いっぽう、スープラより2カ月早い2019年3月に登場したBMW Z4は、スープラと同じプラットフォームとエンジンを採用してはいるものの、新デザインのキドニーグリルをはじめ、ひと目でZ4だとわかるデザインが低重心かつ力強さが印象的な2シーターのオープンモデル。

 全長、全幅、全高でいえばスープラが4380mm、1865mm、1295mmに対してZ4は4335mm、1865mm、1305mmと大差はないが、車両総重量は1630~1640㎏のスープラ(RZ)に対して、Z4(M40i)は1690㎏で50~60㎏の違いがあり、ボディ構造もクローズドルーフのスープラに対してZ4はオープンルーフのため、走りの味が異なってくるのは想像に難くない。

 また、両者とも荷室容量がしっかり確保されていることも特徴でスープラは290リッター、Z4も281リッターと使い勝手も悪くはないが、ラゲッジスペースと室内を隔てる壁の形状が工夫されているスープラはゴルフバッグなどの長尺物が積載できる利点がある。

 ちなみに、直6エンジン搭載車の本体価格はスープラ(RZ)が731万3000円、Z4(M40i)が940万円)で200万円以上の違いがある。

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