日本のハイブリッドスポーツカー クルマで一番重視すること 190Eか、新型Aクラスか【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】

■ハイブリッドスポーツカー

アコードハイブリッドの完成度の高さは想像以上。スポーティでパワフルと評判だ。その発展型にあり、V6、3.5Lターボと3モーターを組み合せる次期NSXの走りはどんなものなのか? 大いに気になるところだ
アコードハイブリッドの完成度の高さは想像以上。スポーティでパワフルと評判だ。その発展型にあり、V6、3.5Lターボと3モーターを組み合せる次期NSXの走りはどんなものなのか? 大いに気になるところだ

(なぜ日本のメーカーはハイブリッドが得意なのにフェラーリやポルシェのようなハイパワーのハイブリッドスポーツカーが生まれてこないのでしょうか? という読者の方からの質問に答えて)

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 おそらくトヨタも日産もハイブリッドスポーツカーを研究し近い将来発売するでしょう。おっしゃるように、CO2の規制は年々強化され、スポーツカーもハイブリッド化は避けられないでしょう。

 ただ、フェラーリやポルシェのようなスーパーカーとなると話は別です。ハイパワーハイブリッドスポーツカーは技術的には日本メーカーも作れるでしょうが、フェラーリやポルシェのようなブランド力がないと、販売面で成功を得ることは難しいと思います。

 その点で国産メーカーは逡巡するのだと思います。NSXはアメリカで実績があります。トヨタもレクサスブランドならあるでしょう。

 いずれにせよ、ポルシェやフェラーリと同じようにはいかないでしょう。

■クルマで一番重視すること

(本コーナーを愛読してきたという読者の方からの、クルマを評価するうえで最も大切にされていることはなんでしょうか? トヨタ クラウンとVW ゴルフを高く評価されているのはなぜですか、という審問に)

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 いつも読んでいただきありがとうございます。答えにするとすれば、絶対的な安定感でしょう。クルマへの信頼感といってもいいかもしれません。

 VWゴルフとトヨタのクラウンは、そうした点で他車よりも優れた存在だと思っています。

 私が評価するクルマは、足として考えていいクルマであるという点です。毎日使うものなら、やはり使いやすいものがいい。大きすぎず小さすぎず、加速もスムーズで燃費もいい。友人を乗せても不満がないことや荷物も積めること……etc。

 クルマは道具ですから、そういった使いやすさがまず大事です。例えばゴルフもクラウンも昔に比べれば大きくはなっていますが、持て余すことはありません。

 そしてもう一点、クルマにとって重要なのはファントウドライブということです。走って楽しくなくてはクルマの魅力はありません。

 年齢や性格によってどのクルマが楽しいかは違いますが、乗って楽しいクルマがいいクルマなのです。

■三菱ファンの苦言

アウトランダーPHEV…メディアの評価も高く、受注も順調に伸ばしていただけにリコールによる生産のストップは残念。生産の再開は8月のお盆明けになる予定だ。現在も受注は行なっている
アウトランダーPHEV…メディアの評価も高く、受注も順調に伸ばしていただけにリコールによる生産のストップは残念。生産の再開は8月のお盆明けになる予定だ。現在も受注は行なっている

(20年にわたり三菱車を乗り継いでいる読者の方からの、アウトランダーPHEVのバッテリートラブルや、新型eKワゴンのリコールなど、問題が相次ぐ三菱自動車について、これではお客さんと直接接するディーラーがかわいそうだ、という意見に)

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 今の三菱自動車に何があってリコール問題がおきたのかを想像すると、準備不足だったのではないかと思います。

 アウトランダーPHEVはバッテリーを製造工程で落下させたことが原因と聞いています。eKワゴンのほうはハイマウントストップランプの取り付け不備というもので、原因はどちらも単純なものです。

 だからこそ、準備不足が原因ではないかと思うのです。もしかしたら、新しい環境に直面していて、新しい何かを生み出すための皺寄せだったのかもしれません。

 三菱はこれからもっと慎重に注意深く自動車を作ってもらいたいのはもちろんですが、誰もが納得する新鮮なものを作り、失地回復してほしいものです。

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