モリゾウさんが[メディア]を信じるワケ 公聴会が産んだ[ビジネスモデル]の原点って?

■機関投資家の多くがNO! 71.93%にとどまった取締役賛成率

サプライズでパレードランに参加し、ファンと一緒に写真に収まるモリゾウさん。サーキットやラリー会場でのファンサービスは日本一だろう
サプライズでパレードランに参加し、ファンと一緒に写真に収まるモリゾウさん。サーキットやラリー会場でのファンサービスは日本一だろう

 6月18日に行われたトヨタ自動車の株主総会で、豊田章男会長の取締役賛成率は71.93%にとどまった。

 現場に主権を戻し、商品で経営する現在のトヨタの形を作り上げたモリゾウさんを取締役として認めないという投資家が多いことに驚かされ、ショックでもあった。背景には取締役会の独立性や認証問題におけるガバナンスへの指摘もあるだろう。

 賛成率の内訳を見ると、海外の機関投資家の賛成率が33.6%と特に低く、国内の機関投資家は55.3%が賛成で個人投資家は98.8%が賛成だった。

 機関投資家の中には、行使助言会社の推奨や社内の公式基準に従って、反対票を投じているだけであり、「モリゾウさんをやめさせたい」という明確な意志はないところもあるという。

 今こそ、機関投資家が自らの意志で「未来をもっと良くしよう」とする経営者を見定め、行動すべき時ではないだろうか。機関投資家を侮るものではないが、モリゾウさんがトヨタの取締役でなくなるとどうなるのだろう?

「ジャパンラブ」を公言するモリゾウさんが、ほんとうに日本で語ることを諦め、メディアの前から姿を消すことがないように、今後もモリゾウさんのありのままの姿を伝えていきたい。

【画像ギャラリー】モリゾウさん自ら試乗したクルマ 渾身のGRカローラモリゾウエディションを是非(13枚)画像ギャラリー

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