エアコン、パワステ、ABS、近頃ではACCや自動ブレーキなど、付いているのが当然の、快適・安全・便利な装備の数々。しかし、ここではベストカー編集陣&ライター陣がそれぞれ所有のクルマ同士で「快適装備ついてない度」を比較。ついてない装備を1点と計算し、点数の多いほうを勝ちとする。「いや、誰得だよ」というのは重々承知だが、まぁとりあえず見てってくれたまえ!!
※本稿は2024年8月のものです
文:清水草一、塩川雅人/写真:トヨタ、ステランティス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年9月26日号
■トヨタ ランドクルーザー70(ベストカーWEB編集長・塩川)
「1980年代の置き土産」。そんな塩川の最新型ランクル70ですが、とんでもなくアナログ。エアコンが懐かしいツマミ式なんて序の口、ラジオアンテナはなんと手動。なんで手動にしたか開発陣に聞いたら「イマドキFMラジオ聞きます?」。たしかにラジコでいいよね。合理的。
オーナーだからわかる細かいハナシでは、運転席の開閉のオート機能。なんと「開」しかオートじゃない。ランクル70が活躍するサバンナで、ライオンとか実は狂暴なサイとかが襲ってきたらオート「閉」がないと困るじゃん!! そんな窮地に陥ったら関係ないか。
あと地味に不便なのがミラーが手動格納なこと。六本木ヒルズみたいな超立派な立体駐車場だとランクル70もギリギリ入庫できるのだけど、そのたびに係の人の「ミラー畳んでください~」を合図に降りて手で格納するのが、わりと滑稽。
文句いっぱいですがランクル70はこれでいい。贅沢なんかいらない。壊れる要素を作るのはナナマルの精神に反する。ミラーが畳めなくても「生きて帰る」のが大事なのさぁ!!
●ついてない度
・踏み間違い防止装置:×
・ACC:×
・自動パーキングブレーキ:×
・シートヒーター:×
・タッチパネル:×
・アイドリングストップ:×
計……6点
■プジョー 508(清水草一)
俺のプジョー 508は2019年製(現行モデル)だけに、ほとんどの快適装備が最初からついていて、自慢できる部分は少ない。
ただ、踏み間違い抑制装置はついてない。なぜなら欧州ではまったく普及していないから! ベンツとBMWだけは日本向けにわざわざ装着してるけど、そのほかの輸入車にはついていないのだ。還暦過ぎなのでちょっとだけ不安……。
自動パーキングブレーキがないのも微妙に残念。テレビは見ないのでいいです。
最大の自慢は、アイドリングストップが故障していること! 買ってから2年経つけど、たったの2回しか作動していない。わざわざオフにしなくてもいいのでとってもラク!
逆についてて自慢の装備は、前席のマッサージ機能だ。「うわ~すご~い! 高級車~!」と女性に好評です。
●ついてない度
・踏み間違い防止装置:×
・自動パーキングブレーキ:×
・テレビ:×
・アイドリングストップ:△(付いているが故障中で放置)
計……4点
●結果……6点 vs 4点で塩川ランクル70の勝利!
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