昔は定番だったのに、コスパ重視や電子化といった時代の流れに応じてなくなっていくクルマの装備。50代以上のおじさん世代にとってはなくなってほしくなかった……と思いを馳せる装備もある。そこで、なくなった装備、なくなりそうな装備のなかから、復活してほしい、なくなってほしくない装備を挙げていきたい。
文:ベストカーWeb編集部/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:theimageengine@Adobe Stock)
■復活してほしい装備:開かないガラスルーフはいらん! ちゃんと開くサンルーフがほしい
最近のクルマは、ガラス技術の進化によって赤外線や紫外線を通さない調光機能を持つガラスルーフ、パノラマルーフが定主流になっている。
夏は暑く冬は寒いというサンルーフの弱点を解消でき、夏でも涼しく(遮熱)冬は暖かい(断熱)快適な室内空間の実現に貢献できるようになりました。調光ができるパノラマルーフは、シェード(日よけパネル)を備える必要がなくなり、軽量化やヘッドクリアランスの確保にもつながっている。
だが、おじさん世代にとってはガラスルーフは邪道かもしれない。「なんで開かないんだと」。広大なガラスエリアはいいのだが、「開かなければ意味ないじゃん」と思ってしまう。
そもそも電動サンルーフが登場したのは1978年デビューの2代目プレリュード。電動スイッチを押せば新鮮な空気が入り解放感抜群で、タバコの煙も排出するという役割もあった(当時喫煙率は非常に高かった。サンルーフを開けない時はカバーを閉めて、室内の空気を排出したいだけの時はチルトアップ、スイッチで開けたい面積も調節できた。
今の時代、技術がこれだけ進んでいるのだから、広大な面積の“ちゃんと開く”サンルーフ(ムーンルーフ)をビシバシ設定してほしいものだ。
【画像ギャラリー】なんでなくなったのよ! 復活してほしい装備はコレ!(13枚)画像ギャラリー■復活してほしい装備:スピンターン楽勝、引いた感覚も最高な手動式サイドブレーキ
全車速ACC(クルーズコントロール)や自動ブレーキなどが装備され、手動式のサイドブレーキが淘汰されつつある。そう、スイッチひとつでサイドブレーキがかかる電動パーキングブレーキが全車装備となる日も近い。
しかし、やっぱり、サイドブレーキを引くと、あの「ギギギ」という独特の音がする手動式のほうがよかったなあと思う時が多々ある。
ただ、ブレーキペダルから足を離しても停止し続けてくれる「オートブレーキホールド」は捨てがたいので何が何でも手動式サイドブレーキに復活してほしいとは思わないが……。
そんなことを思いつつ、嬉しいニュースが入ってきた。なんと2024年4月にマイナーチェンジした、GRヤリスになんと巨大な手動式サイドブレーキ、その名も「縦引きパーキングブレーキ」が設定されたのだ。
GRヤリスのモータースポーツ用ベースマシンとして設定されるRCグレードにメーカーオプションとして設定された。
6速MTのシフトノブの右横に直立するパーキングブレーキレバーなのだが、写真を見るとステアリングホイールとの距離が近く、激しいドライビングでも確実にパーキングブレーキレバーを引くことができる位置にある。
標準仕様ではシフトレバーの後方、運転席と助手席の間の一般的な位置にあるのだから、縦引きパーキングブレーキは二度見するほどビックリ!
モータースポーツ好きの筆者にとっては他の車種にも増やしてほしいくらい。電動パーキングブレーキ(EPB)を採用するクルマが増えた昨今だが、GRヤリスはモータースポーツでの使いやすさを第一に考えて従来からレバー式を採用する。
サイドターンをするためにパーキングブレーキレバーを引くと、4WDのセンターデフを開放してタイトにターンしやすい制御をするのだ。
手動式サイドブレーキはアナログ感覚で、サイドブレーキを引いた感覚が大きいし、スイッチ1つで作動、解除ができる電動パーキングブレーキは「いまパーキングブレーキかかってたっけ?」と“した”という感覚が薄い。なくなってほしくない、復活してほしい装備である。
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コメント
コメントの使い方私の愛車は、>>ブレーキペダルから足を離しても停止し続けてくれる「オートブレーキホールド」<< は、しません!足離すとエンジンが掛かります。また一度奥まで踏み込まないと、坂道で後退してしまいます。2度とこの会社の車買いません