スカイライン 400Rは欧州勢を蹴散らせるか? 伝統のスカGターボ蘇る??


 スカイラインファン待望の3L、V6ターボエンジン搭載!!

 2019年9月、日産 スカイラインの改良モデルが発売。従来の2L直列4気筒ターボエンジン車に替えて、新しくV6、3Lツインターボエンジン搭載車が追加された。

 なかでもトピックは同エンジンを搭載する「400R」。その名のとおり、スカイライン史上最高の400psを発揮するハイパワーモデルは、期待に応える走りを披露してくれるのか。

 価格帯でも競合するBMW 3シリーズ、メルセデスベンツCクラスとの比較も交え、レーシングドライバーでもある松田秀士氏が、その実力をじっくり試した。

文:松田秀士
写真:池之平昌信
ベストカー 2019年10月26日号

【画像ギャラリー】歴代最強400馬力の咆哮! スカイライン 400R


ターボは“日産製”の3Lに一新&歴代屈指の「400R」追加!

スカイライン 400R。改良で追加され、3Lツインターボエンジンは400psの高出力を誇るスカイラインのトップグレード

 スカイラインのマイチェンというと、ハンズオフ(=いわゆる手放し運転)のCMが話題だが、走り屋系はそれよりも新開発のエンジンを搭載した「400R」と304psの「GT」に注目だろう。

 従来あった3.7L、V6自然吸気(VQ型)から一転、同じV6でも3Lツインターボ(VR型)を搭載。実はこれ、北米仕様のインフィニティQ50/Q60に搭載されている。筆者自身、2018年にロサンゼルスでステアリングを握っている。

 その時の印象はスムーズなエンジンだなぁ、といった程度のものだったが400Rは専用チューンを受け405ps/48・4kgmを発生する。

 気になるメカニズムは、まず水冷インタークーラーだ。これは効きそう。小径のターボをツイン装備。なるほど1600〜5200rpmという低回転域から幅広のトルクバンドでその値が48.4㎏m! さらに電動のVTC(可変動弁システム)で、これはレスポンスよさそう。

 で、「どうよ!」とばかりにアクセルを全開にしてみた。出だしはこんなもんか? まぁ力強さはある。しか〜し、5000rpmに達するあたりからエー! という盛り上がり。

 ここ最近のエンジンとは中身が違う。5000rpmから上はトップエンドでリミッターが作動するまで凄いテンションで吹き上がる。そう! これを待っていた。こういうエンジンを待っていたんだよ!

 エコ性能のために低中速域はリッチだけれども、高回転域はまぁ普通。しょうがない、環境のためだ。と、諦めていたことも事実。だから期待していなかった。「やるね! 日産」である。

新たな「スカGターボ」の実力や如何に!?

スカイライン GT。400Rと同型のエンジンを搭載しながら、こちらは出力を抑えたデチューン版。それでも300ps越えで、従来の2Lターボ車比で80ps以上馬力アップ

 そこで、同じエンジンを搭載した「GT」はどうよ、である。

 ボンネットを開けて2台並べてもまったく同じ。ただし出力は304ps/40.8kgmとある。400Rに対してパワーで100psダウン。でも価格も約70万〜100万円ダウン。

 400Rのややチタンがかったフロントグリルに対してピッカピカのグリル。リアディフューザーは400Rがボディ同色に対してブラック仕上げ。あとはタイヤサイズが19インチに対して「GTタイプP」は18インチ。よく見るとブレーキキャリパーがまったく違う。どうよ? GTは。

 いや、悪くないのである。レスポンスいいし。ただし、400Rの後に乗ってしまうともの足りない。しかたがないことだが、力はあるけれどパワーフィールがお利口さんすぎてつまらない。

 もうね、スポーツセダン好きなら無理してでも400R買うべきですよ! 令和でこれが最後かもしれない。吊るしでこんなエキセントリックなエンジン。

 でも、待てよ。400Rの価格は約552万円。この価格だと欧州プレミアムセダンが買えるのでは? ならガチンコ対決といこうじゃないか。

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