1月下旬にアウトランダーPHEVを雪上で試乗する機会に恵まれた! 先代アウトランダーは雪道で怖い印象すらあったが、現行型はよく曲がる楽しいクルマへと進化。ランエボ超えとも評価されたアウトランダーPHEVの実力とは!?!?
文:国沢光宏/撮影:森山良雄
マジで楽しいアウトランダーPHEVに仕上がる
三菱自動車の雪道試乗会が久しぶりに行われた。2019年の前回は先代アウトランダーPHEVのエンジンを2.4リッター化し、加えて「曲がる4WD」にした時だった。
今回も「三菱は楽しいですよ~!」とアピールしたいらしい。そんならお手並み拝見!ということでアウトランダーPHEVのハンドル握って特設コースを走り出す。一つ目のコーナーでハンドル切るや「楽しいね~!」。
雪道走行に一家言のある人なら皆さん口を揃えて「曲がらないクルマは怖い」という。クルマのことを知らない人って「安定性が重要だ」と主張し、アンダー方向にしてしまう。三菱自動車の「失われた10年」(モータースポーツ完全否定していた期間)に開発された先代アウトランダーは”失われた10年チーム”の担当だった。
見事に「曲がらない4WD」でしたね。そんなタイミングで三菱の筆頭株主が日産になる。次期型はエクストレイルのプラットフォームを使うことになるため、三菱は4WDのマイスターである澤瀬さん(ランエボの駆動力配分を担当)を呼び戻す。すると嬉しいことに先代アウトランダーPHEVの最後期モデルで曲がる4WDが戻ってきた。
ランエボよりワンランク上の制御を行うアウトランダーPHEVのスーパーAYCは、ハンドル切ると左右の駆動力配分使い”曲がる挙動”を作り出す。曲がった後は後輪の駆動力制御と横滑り防止装置、トラクションコントロールで安定させる。簡単に言えば速度こそ低いものの、雪道を普通の道と同じ感覚で走れてしまうのだった。
加えて少しウデに自信あれば、4WDの駆動力配分を『MAD』(泥。滑りを容認する)モードにすることでラリー車の如く積極的に滑らせコントロールすることだって余裕で出来てしまう。
トライトンも全く同じ楽しさと奥行きと安心感がありますね。横滑り防止装置を切れば”ほぼ”ノーマルのまんまで自由自在に振り回せるのだからやっぱり三菱に4WDを作らせたら上手だと感心しきり!
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