■コンパクトなのに室内が広い!!秀逸なパッケージングはGOOD!!
ボディサイズは3790(+80)×1645(+20)×1745(±0) mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2480(±0)mmと、先代ソリオに対して大型化したが、国内での使い勝手を考えると、コンパクトなボディサイズに収まっている(※カッコ内は先代ソリオ比)。
全長を伸ばした分はすべて、荷室エリアの拡大に使っている。また、横幅を広げたことで、後席の肩回りのスぺ―スに余裕が生まれ、後席の居心地がとても良い。
足も余裕で組めるし、後席シートをリクライニングすれば、圧倒的なくつろぎ空間となる。同社のスペーシアのような、軽スーパーハイトワゴンの後席の広さですら驚いていたが、この新型ソリオは、その比ではないほどに広い。
資料によると、荷室に35Lクラスのスーツケースを5個積んでも後席のひざ前に余裕があるそうだ。 また、後席を倒せば、フラットで広大なスペースが誕生する。
試しに横になってみたが、身長170cm弱の筆者なんて余裕で収まる寸法だ。車中泊で寝返りをするには、もうちょっと幅が欲しいところだが、コストコやIKEAで巨大なアイテムを買っても、余裕で積み込むことができるだろう。
荷室下のラゲッジボード下の空間も、買い物かごがすっぽりと入るほど広く、使い方は無限大だ。
■キープコンセプトだがハイグレードな雰囲気のフロントフェイスに変身!!
新型ソリオ/ソリオバンディット共に、フード前端を45mmも高さを上げたことで、これまでの鼻先が落ちた雰囲気から、ボクシー(四角)なデザインとなり、フロントマスクが精粋になった。
LEDヘッドライトのインナーもカッコよく、まとまり感のあるデザインとなった。なお、バンディットのフロントグリルの三角形の集合体のデザインは特にこだわったそうで、バンディットの大きな特徴となっている。
ソリオとソリオバンディットのインテリアは、基本的なレイアウトやデザインは同じで、インパネのカラーが異なる程度だ。
大型のナビゲーションモニターを中心としたインテリアも、エアコンやオーディオ、ナビなど操作がしやすい位置にすべての装置があり、使い勝手が良い。
なお、9インチの全方位モニター付ナビ(税込18万7000円、なお「全方位」にはカメラパッケージ(5万5000円)も要)のほかにも、ディーラーOPでは大画面10インチナビモニタ(25万2505円)、後席モニター(10.1インチ、税込11万3520円)なども、用意されている。
また、ドライバー側へと向きを調節したセンターメーターや、ヘッドアップディスプレイは、視線移動量の低減が見込め、運転しやすい。最小回転半径4.8mも、どんな所でも小回りがしやすく、狭い道でも困ることはないだろう。
ただし、ステアリングホイールの調整はチルト(角度調整)のみとなる。ハンドルとの距離を合わせるため、座席を前方へ出すのだが、そうすると今度は、足元の落ち着きが良くない。この点は覚悟をしておく必要がある。
テレスコピック(前後位置調整)については、コストの問題などがあるだろうが、左足のフットレストの角度はもう少し改善の余地があるように思う。ACC搭載車ならば、セットで右足用のフットレスト(もしくは平らな置き場所、ライズ/ロッキーはできている)も欲しいところだ。
左右の足を突っ張ることができると、高速走行時に、身体への負担を大幅に下げられるからだ。コストは基本的にかからない工夫なので、織り込んでいただいたいと思う。
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