新型フォレスターに待望のターボ復活!! いよいよ本気を出したのか?

新型フォレスターに待望のターボ復活!! いよいよ本気を出したのか?

 2020年10月22日、フォレスターがマイナーチェンジを実施した。アイサイトのバージョンアップとともに大きなトピックとなったのは、新開発エンジンを搭載してのターボ復活であり、入れ替わるように廃止された2.5Lガソリンエンジンの廃止だろう。

 実際、2.5Lガソリンエンジンの廃止を惜しむ声は少なくないようだ。では、新たに登場した1.8Lターボはその不在を補えるのか? 「SPORT」「X-BREAK」連続試乗の様子をお送りする。

●フォレスター マイナーチェンジのトピック
・2代目「レヴォーグ」にも搭載された1.8Lの直噴ターボ”DIT”エンジンを積む新グレード「SPORT」を設定(1.8Lターボの搭載は「SPORT」のみ)
・これまでの「Advance(アドバンス)」だけでなく、「Touring(ツーリング)」と「X-BREAK(Xブレイク)」にもe-BOXERが拡大展開されるなど、パワートレーンに大きな変更があった。
・運転支援システム「アイサイト」をバージョンアップ。

●スバル フォレスター価格……Touring:291万5000円、X-BREAK:305万8000円、Advance:315万7000円、SPORT:328万9000円 ※全車4WD

【画像ギャラリー】さらなる進化を果たしたフォレスターの魅力を30枚の画像で見る!

※本稿は2020年11月のものです
文・写真/ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』 2020年12月26日号


■ターボ復活! 新たに設定された「SPORT」グレードに試乗する

 アイサイトのバージョンがアップされるとともに、グレードが整理され、これまであった2.5Lガソリンエンジンが廃止された今回のフォレスター マイナーチェンジ。

 新型レヴォーグでデビューした、新開発水平対向1.8L直噴リーンバーンターボエンジンを搭載する「SPORT」が新設定された。

新設定の「SPORT」グレード。外観はグレーメタリックのアルミホイールや、ブラック基調のグリル、前後バンパーモールで差別化される
新設定の「SPORT」グレード。外観はグレーメタリックのアルミホイールや、ブラック基調のグリル、前後バンパーモールで差別化される

 フォレスターは最低地上高220mm、スバル自慢の4WDシステムなどで本格的な悪路走破性を備えたクロカンSUVなんだけど、正直、2.5L NAじゃ動力性能がイマイチ物足りなく感じていた。

 ってことで、待望の1.8Lターボ搭載! なのだ。

 いわゆるダウンサイジングターボなんだけど、最大トルクは30.6kgmあり、これが1600rpmからしっかり立ち上がる。

 実際、かぎられた場所ではあったが試乗をすると、特に2000rpmあたりからグググググっ! と押し出すような加速を味わえ気持ちいい。これよ、これ!

「SPORT」グレード。シルバーステッチの高触感本革を採用するステアリング
「SPORT」グレード。シルバーステッチの高触感本革を採用するステアリング

 そりゃ、EJ20ターボやFA20ターボのようなビュババババ! ってな暴力的加速とは違うけど、街中でよく使う2000~4000rpmあたりで「どこから踏んでもグイグイ、モリモリ」沸き上がるトルクで、フォレスターを軽快に走らせるから楽しくなる。

 アイドリングからちょっと踏んだだけでスッとトルクが立ち上がり、回転に応じたパワー感だから、悪路でも扱いやすいエンジン特性だと思う。

「SPORT」グレード。シート表皮はウルトラスエード/本革のコンビ。内外装ともにシックにまとめられている
「SPORT」グレード。シート表皮はウルトラスエード/本革のコンビ。内外装ともにシックにまとめられている

 今回のマイチェンで誕生した「SPORT」グレードにこの1.8Lターボが搭載されるのだが、ブラックを基調としたグリルデザインやダークメタリックの18インチホイール、ウルトラスエード&本革表皮のシートなど、シックな装いの大人のスポーツモデルといった位置づけ。

 サスペンションチューンも専用となる。

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