V型8気筒OHVエンジン搭載&先進安全装備を充実
搭載されているエンジンは、最高出力416ps、最大トルク624Nmを発生する6.2L V型8気筒OHV。使用燃料はハイオクが推奨されているがレギュラーガソリンも使用可能。満タンで90Lとなると、昨今のガソリン価格高騰により財布がかなり辛くなるので、レギュラーガソリンでも対応しているのは嬉しいかぎり。
組み合わされるトランスミッションは10速AT、駆動方式はセレクタブル4WDを採用している。安全装備は、車両の各部にレーダーをはじめ、カメラ、超音波センサーを数多く設置。
前方に歩行者を検知すると、ドライバーに警告、必要に応じて、ブレーキをかけて衝突回避および被害の軽減を図るフロント歩行者対応ブレーキ+リアペデストリアンディテクションアラートをはじめ、エマージェンシーブレーキシステム、アダプティブクルーズコントロール、新世代サラウンドビジョンなど9種類の運転支援機能を搭載している。
またフラッグシップモデルにふさわしく、36個のスポーカーを備えたAKG製の3Dサラウンドサウンドシステムを採用。室内空間はまさに極上のコンサートホールのよう。さらに、フロントシート背後には12.6インチのタッチディスプレイを2台備えたリアシート用エンターテイメントシステムも装備し、乗員すべてが快適に移動することができる。
アルファードに外観の迫力とラグジュアリー感で勝る存在感
試乗したのは、車両本体価格1520万円のスポーツ。全長5.4m、全幅約2mの大きなボディはブラックの大きなメッシュグリルによって圧倒的な存在感を醸し出していて、最初に見た印象はとにかく「デカイ! 」。それは、宇宙戦艦ヤマトに出てきた超巨大戦艦に匹敵する。
さすがにこのエスカレードの前では、押し出しが強いアルファードでもひれふすしかない。また乗り込む際には電動でステップが出てくるホスピタリティは素晴らしい。新アーキテクチャーを採用し、独立懸架となったリアサスペンションには、各ホイールが個別に路面状況に対応し、乗り心地、ステアリングの応答性、ドライバーのコントロール性を飛躍的に向上させている。
さらに、きめ細かな車高の調整を行う「アダプティブエアライドサスペンション」、あらゆる状況下で、可能な限りのトルクをホイールに供給しトラクションを向上させる「電子制御式リミテッドスリップディファレンシャル(eLSD)」と組み合わせられている。
先代モデルよりフラットな乗り心地となっているが、欧州SUVのようなスポーティなものではなく、やはり大陸的な大らかさを前面に押し出した乗り味。乗っていて大らかになるような懐の深い乗り味が特長だ。
車両重量2740kgという超ヘビー級のエスカレードと6.2LV8エンジンの相性は抜群で、静かにスムーズに加速していく。そしてステアリングを握ってもアドレナリンが出るようなシーンはほとんどない。グレード名はスポーツだが、特性はラグジュアリーモデルそのものだ。
国産車のなかでは押し出し感の強いモデルとして人気のトヨタアルファードだが、外観の迫力。最大トルク624Nmを発生するV8エンジンのトルクを生かした、ゆったりとしたラグジュアリーな乗り味。そして、ガラス部分だけが開くリアハッチやサードシートを使用しても722Lというラゲージ容量を確保した利便性。
どの部分を比較してもエスカレードの圧勝だ。欧州のラグジュアリーSUVとは全く異なる方向性を主張するキャデラック エスカレード。1500万円でこの圧倒的な存在感とラグジュアリーさが手に入ることが最大の魅力といえる。
【画像ギャラリー】本文未掲載写真多数!! 価格もサイズもビックなキャデラック「エスカレード」の内外装をチェック(28枚)画像ギャラリー
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