トヨタセンチュリーvs.ロールスロイス 世界最高峰を水野和敏が斬る!!

■取材を終えての総評 最終的な評価はいかに?

【センチュリー95点】

走り出してしまえばファントムよりも滑らかな操舵感や極上の静粛性を実現した室内、操縦性能をはじめしっかりしたクルマとしての性能を作り込んできたことがわかる。

適度な軽さと反力感を持った操舵感などは、アップダウンのある公道を相当に走り込んだのだろう。

95点という高得点。マイナスは外観デザインとレースのカーテンなどの古い価値観だという

後席のウール表皮はちょっとグリップが強すぎて乗降時に女性のスカートが引っかかってしまうが、座ってしまえばこのグリップが身体をホールドしてくれて、身体に力を入れることなくリラックスしていられる。

マイナス5点は外観デザインとレースのカーテンなど古い価値観のインテリアと、ここ一発の瞬発力の足りなさだ。

【ロールスロイスファントム98点】

このクルマを評価して採点することに何の意味があるのか……!? と言われそうだが98点とした。

2点のマイナスは、切り込んでいくと巻き込むような動きをするハンドリングと、極端に絞り込んだリアのスタイリング。デザインの必然性からそうなったことは理解するのだが私は苦手です。

さすがの点数のロールスロイスファントム。デザインとハンドリングで2点の減点

ファントムにはVIPカーに必要な要素がすべて盛り込まれている。本文でも触れているように、それはVIPの身の安全を守るための性能だ。

いざというときに全速力で敵から逃げるための動力性能、山道を機敏に走るための操縦性能、自由にオーダーできる防御オプション装備などである。

【センチュリー】
全長×全幅×全高=5335×1930×1505mm
ホイールベース=3090mm
車両重量=2370kg
エンジン=5000cc  V8ハイブリッド
最高出力=381ps/6200rpm
最大トルク=52.0kgm/4000rpm
トランスミッション=電気式無段変速
価格=1960万円

【ロールスロイスファントム】
全長×全幅×全高=5090×2020×1645mm
ホイールベース=3770mm
車両重量=2770kg
エンジン=6750cc  V12ターボ
最高出力=571ps/5000rpm
最大トルク=91.8kgm/1700rpm
トランスミッション=8AT
価格=6540万円

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!