■クラウンクロスオーバーはドイツ御三家を超えたか?
で、ここからが本題。この2種類のクロスオーバーが、ドイツ御三家(メルセデス、BWM、アウディ)を超えたか、ということだ。
内外装の質感、動力性能、車種揃え、デザイン、ユーザーの反応などを比較してみた。最初に断っておきたいのは、車両価格のことだ。当然だが、輸入車のなかでもクラウンと同じクラスの上級車の価格は高い。
新型クラウンクロスオーバーの価格は、2.5Lハイブリッドである「X」と「G」は435万~570万円、2.4Lターボハイブリッドの「RS」は605万~640万円。
メルセデスベンツEクラスセダンの価格は、873万円のE200SPORTSから1041万円のE350de SPORTS。BMW5シリーズセダンは523iの768万円から530eの911万円。アウディA6セダンは40TDIクワトロスポーツの779万円から55TFSIクワトロSラインの1118万円。
■クラウンクロスオーバーとドイツ御三家3台のボディサイズ比較
・クラウンクロスオーバー=全長4930×全幅1840×全高1540mm
・メルセデスベンツEクラスセダン=全長4940×全幅1850×全高1455mm
・BMW5シリーズセダン=全長4975×全幅1870×全高1480mm
・アウディA6セダン=全長4940×全幅1885×全高1430mm
実際にこれから比較する3メーカーのモデルは、クラウンの約2倍はする。そこを追求したら、このハナシはオワリ。クラウンのほうが上ということになる。いくつかの不満点はあっても「この価格なら、いいか」となる。
しかし、今度のクラウンは、ワールドワイドに販売するという。ということは、御三家の本拠地であるドイツをはじめ、北米市場でも戦うことになるわけだ。この地域ではクラウンは輸入車だ。そこでの評価、ということで比較してみた。
現時点で発売されているクラウンは、クロスオーバーの2車種だけ。しかし、内装のクオリティや装備の使いやすさは、まったく見劣りしない。
ライバルはメルセデスはEクラス、BMWは5シリーズ、アウディはA6が同じクラスだ。バリエーションに関しては、クラウンはクロスオーバーだけ。これはステーションワゴンやSUVも揃えている御三家にはかなわない。2023年中に発表するといわれているセダン/スポーツ/ステーションワゴンが揃ってからの勝負だ。
現時点で見劣りするのはパワーユニットだ。クロスオーバーは、ハイブリッドだけ。せめてプラグインハイブリッドは用意したかった。もちろん可能ならEVも見せてほしかった。
御三家は、こうした次世代に加え、V8やディーゼルというコンベンショナルなユニットも揃え、先進と伝統を両立させている。メーカーの規模では格下の御三家に対し、トヨタの展開の限界が感じられる。
気になるのは、ボディデザインだ。デザインに関しては、各人の好みもあるので、あまり評価しない。でも一般の人がクルマを購入するときに、一番気になるのがデザインだ。
クラウンは先代の15代目でトランク部分を短くしたファストバックのデザインを採用した。これはジャガーXJのように、新しいセダンを狙ったものだが、成功したとはいえない。
その証拠に、その前14代のセダンがいまでもハイヤーや社用車に使われている。14代クラウンといえば、デビューは2012年。いまから10年前だ。その人たちが乗り替えていないのが、15代目のデザインを受け入れていないわけだ。それはジャガーも同じだった。
16代目は、さらにデザインは新しくなった。韓国のヒョンデの高級ブランド、ジェネシスも同じ路線。ジェネシスは欧州のデザイナーの先端デザインだ。
一方、ドイツ御三家は、EVでもグリルなど一部で冒険しているが、基本は3ボックスセダンの形状を踏襲している。ハッチバックモデルはリアゲートを付け、使いやすさを提供している。これで世界を戦っている。北米市場で、御三家と戦えるクルマになるかが、クラウンの評価どころではないだろうか。
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コメント
コメントの使い方公道を走っているのを見ましたが、あまりパッとしない感じでした。
え?
書きかけ?
誹謗ではなく批判です。内容の浅さだけでなく文章も内容の割に冗長。
これ上司等はろくにチェックなどしていないでしょう。
「内外装の質感、動力性能、車種揃え、デザイン、ユーザーの反応」それぞれの掘り下げが素人レベルで浅すぎる。さらには超えたかどうかの結論めいた言及もない。
これで「徹底考証」だなんてタイトル負けであり、「おさわり」検証にしか見えない。
同ジャンル同装備で乗り出し同価格があれば超えてるんでしょうけど、存在しない以上は不満点も劣ってる点も値段分だねで済まされてしまう。