■燃費いいもタイヤの摩耗具合&リプレイスタイヤ代が気になる!!
そしてもうひとつ気になるのが、19インチタイヤの摩耗スピードと、摩耗した際にかかるコストだ。これは新型プリウスそのものというよりは、購入したあとの不安である。
19インチ仕様のグリップ感は、走り好きな方でも必ず満足いくレベルで、ついついタイヤをいじめる運転になることもあるだろう。ただ、先に触れたとおり、この19インチタイヤは、燃費よりも走行性能を重視したタイヤである。
つまりトレッド面は柔らかい傾向で(低転がりタイヤはタイヤの変形を抑制するため硬い傾向)、しかも細幅のため、少ない接地面積で地面と接触することになる。
このタイヤの耐摩耗性がどれほどのものなのか(タイヤメーカー側はきっと大丈夫というだろうが)、このあたりは市場に出たあとにユーザーの使用状況を見てみないと分からない。
また、摩耗した際に必要となる、リプレイスタイヤの価格も不安要素だ。新型プリウスの19インチタイヤ(195/50R19)は、タイヤメーカーの既存のラインアップにはなかった新規サイズ。プリウス程の生産台数が期待できれば、数多くつくることで、一本あたりの価格を下げることもできるはずだが、リプレイスタイヤの価格は高くなってしまうはずだ。
■買いはFF最上級グレードのZ! 実はお得感満載だった
今回の公道試乗での印象を考慮した、筆者が考える、新型プリウスシリーズパラレルハイブリッド車のベストバイグレードは、ずばり、2WDのZグレード(税込370万円)だ。
2WDのGグレード(税込320万円)とは50万円もの差があるが、標準装備アイテムや選べる最新技術アイテムの差が大きい。技術の恩恵は、やはり享受する方が幸せになれると思う。
4WD車に関しては、コーナリング中でもアクセルを踏んで曲げていける抜群のトラクション性能を持っているが、乗り心地があと一歩欲しいという意味で外した(乗り心地はいずれリファインが施されることを期待したい)。
新型プリウスは、いま最もお勧めしたいCセグメント車の筆頭だ。また、プラグインハイブリッド車についても試乗させていただいたので、その詳報は別記事にて、ご紹介したい。
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