■マツダ6が日本車とヨーロッパ車の良いとこ取りって本当?
ワインディングのヒルクライムに入ると、ディーゼル特有の太い低速トルクでグイグイと勾配を登っていく。
ここではトランスミッションの制御が素晴らしいと感じた。最大トルク発生回転数は2000rpmとなっているが、マニュアルモードを選択しなくても2000~3000rpmのトルクバンドをキープしてくれる。
ワインディングのコーナーもロール感はややあれど、不安感なく落ち着いた挙動で駆け抜けていく。
ペースを上げると連続するS字ではややサスペンションがソフトな印象もあるが、クルマのキャラクターを考えれば充分と言える。
なんというか、穏やかな気持ちで「サラッ」とワインディングを走れるクルマだ。
しかし、パドルシフトを操作してエンジンを上まで回すと発見があった。ディーゼルエンジンとは思えないほど、回して気持ちいいエンジンになっているのだ。
レッドゾーン開始ポイントは5000rpmとなっているが、高回転域でもしっかりとパワーが付いてくる印象だ。
ディーゼルだと上が眠たいというか、ただ回っているだけといった印象もあるが、この回して楽しいディーゼルというパワーユニットは新鮮な印象だ。
ソフトな乗り心地と高速道路でも疲労感の少ない足回り、そして回して楽しいディーゼル。
マツダ6はなんだかヨーロッパ車と日本車の良いとこ取り、そんな印象がする1台であった。
SUVブームで話題に上がることが少ないが、日本のセダン・ツーリングワゴンもまだまだイケてる雰囲気を感じた。
【画像ギャラリー】美しさは抜群!! マツダ6セダン20周年記念車の内外装をチェックする!(30枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方