レクサスTXはビッグボディのRXよりもボリューム感たっぷり! 3列シートは実用性が高く、7人乗車は余裕がある。北米専売なのが残念。日本導入を切に願う!
※本稿は2023年9月のものです
文/国沢光宏、写真/LEXUS、ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2023年10月26日号
■TXの日本導入計画はナシ
●レクサスTXのここがPOINT
・RXよりも100mm延長された2950mmのロングホイールベースにより、3列目シートの余裕のある居住性を実現
・パワーユニットはクラウンにも採用される直4、2.4Lターボハイブリッド4WD、さらにV6、3.5L・PHEVも設定
・北米専売モデルとされているのは残念
最初に書いておくけれど、悲しいかなTXは日本への導入計画なし。左ハンドル車しか作らないという。ベースになっているのはTNGA・GA-Kの重量級仕様だ。
これまた日本に入っていない「ハリアーをふた回り大きくしたような」グランドハイランダーという全長5120mm×全幅1990mmという巨大なサイズのSUVと兄弟関係になる。
参考までに書いておくと、センチュリーはこのKプラットフォームをベースとし、徹底的に手を加えて使っている。
■大柄なのにサーキット走行もこなせる!
TXを見ると、とにかく大きい!
試乗したグレードのパワーユニットは2400ccターボのハイブリッド。クラウンだとシステム出力349psということになる。
アメリカ人からするれば5L級V8のパワー感です。ハイパワーのスポーツ仕様ということで、フロントブレーキを見たら対向ピストンのキャリパー使っていた。
そしてツボは試乗のコースが富士スピードウェイのショートサーキットだという点。アメリカでの使い方とまったく違う。この手のクルマだと想定外。
大丈夫なのか? とはベテランのジャーナリストだと思ったりはしない。興味のほうが先立ち、最初からアクセル全開! 驚いたことに普通に走って曲がって止まる! ボディの大きさはあまり感じない。
つまりボディ剛性やブレーキの容量などキッチリ足りているということ。同じカテゴリーのアメリカ車と比べたら走りの性能で完全に2ランク上。日本勢だと1ランク上。
欧州勢なら走りで同等。クルマの質感で1クラス上といったイメージ。試乗したグレード、アメリカだと1000万円くらいでしょう。
●レクサスTX500h 主要諸元
・全長:5170mm
・全幅:1990mm
・全高:1780mm
・ホイールベース:2950mm
・エンジン:直列4気筒DOHCターボハイブリッド 2393cc T24A-FTS型
・最高出力:275ps/6000rpm
・最大トルク:46.9kgm/2000-3000rpm
・フロントモーター:87ps/29.8kgm
・リアモーター:103ps/17.2kgm
・トランスミッション:6AT
・サスペンション:F/ストラット R/ダブルウイッシュボーン
・タイヤサイズ:255/45R22
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