新型タントは安心・安全でもN-BOXに勝るのか
N-BOXのように乗用車感覚の豪華さや、スペーシアの旅行トランクをモチーフとした遊び心のようなデザインはないが、新型タントには初心者から高齢ドライバーまで、誰もが安心して運転できる空間と要素が備わっているのが強みだ。
そして、安全性や運転支援技術に関しても、オプションではあるが全車速で先行車に追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)を、スーパーハイトワゴンとして初搭載。
また、「次世代スマートアシスト」と「スマートアシストプラス」を合わせると全15機能と、この充実度は軽自動車トップとなっている。
全車速追従機能は近いうちにN-BOXも搭載すると思われるが、音声と画面ガイドで並列駐車・縦列駐車のステアリング操作をアシストする駐車支援システム、「スマートパノラマパーキングアシスト」は、本当に使える駐車支援システムが安価で欲しい、というユーザーの声に応えた新型タントならではの機能。
先進装備を搭載するばかりではなく、運転が苦手・不慣れなユーザーのことも考え、手を差し伸べる車作りはダイハツの持ち味だ。
また今回は、普通車と福祉車両の間を埋めるような、軽福祉車両をラインアップしたこともトピック。
これは乗降用グリップやオートステップなどを装着することで、要介護者が自身で乗り降りできるようになるなどの効果が実証されたという。
こうして新型タントを見てみると、想像以上に幅広いユーザーをカバーすることがわかる。
毎日の買い物や送り迎え、休日のレジャーに安心して使えるのはもちろん、小さな子供のいる子育て世代や介護世代など、よりサポートが必要な家族にとっても頼もしいパートナーになってくれると実感したのだった。
■新型 タント&ライバル車 主要諸元
■新型 タント 価格表
コメント
コメントの使い方