■装備の比較をすると!?
ゴルフVIIの価格は1.2L直4ターボエンジン(105ps/17.8kgm)を搭載するベーシックモデル「TSIトレンドライン」が249万円、装備を充実させた「TSIコンフォートライン」が269万円という価格設定。
さらに1.4Lターボ(140ps/25.5kgm)を搭載する「TSIハイライン」が299万円であるが、今回は売れ筋中心グレードとなる「TSIコンフォートライン」をターゲットに他車と装備の比較をした。
同価格帯となるライバル車はプリウスがGツーリングセレクション(272万円)、ベンツA180(284万円)、ボルボV40がT4(269万円)ということになろう。V40はゴルフとまったく同じ価格である。
装備面で全車共通しているのがカーナビは非装着ということ。V40ではオプション設定もなく、純正カーナビが欲しいなら309万円のSEを選んだうえで20万円のナビゲーションパッケージを選ぶ必要がある。
そのいっぽうでオーディオは全車CD+ラジオが標準装着となっており、カーナビは社外品を選ぶというのもかしこい選択だ。
クルコンはV40以外で標準装備となっており、ゴルフは全車速追従機能付きクルコンを標準装備して他車を一歩リード。
V40はプラス20万円のセーフティパッケージでレーンキープやヒューマンセーフティ、ドライバーアラートコントロール、アクティブハイビームなどのボルボ自慢の安全装備とセットで全車速追従型クルコンが装着可能となる。V40はこのセーフティパッケージがお得感も高く、装着するのがマストだろう。
エアコンは全車フルオートだが、その他リアビューカメラの採用、バイキセノンランプの標準装備など装備の充実度の割に価格がリーズナブルという点でゴルフTSIコンフォートのバリューフォーマネー感は高いと判断できよう。
■総合評価:はたして新型ゴルフはプリウスを超えたのか?
さて多方面にわたって、チェックして来たゴルフとライバル車の徹底比較。そろそろ結論を出したいと思う。
エンジンのパワー感、ハンドリングでもボルボV40に0.5点差をつけられた新型ゴルフ。
今回のテストで最も注目されたのは乗り心地。さすがにあの乗り心地のよさにはタマげました。
居住性では頭ひとつ、ゴルフとプリウスがリード。実際にテストしてみて、室内の広さがこれだけ違うのには驚かされました。
さて、結果は1位ゴルフ、2位ボルボV40、3位プリウス、4位ベンツAクラスとなりました。最終結果は、みなさんの意見を集めて決めたわけですが、もちろん違う意見もありました。
ここで、意見の一例を紹介しておきたいと思います。
「ゴルフVIIはなんやかんやいっても地味。ボルボV40のインテリアとデザインの美しさ。見とれちゃいますよ。子供もいないし後席の狭さは関係なし」
「284万円でベンツが買えるんですよ、あの作り、しかも普通のミニバンではなく、スポーティな走りのクルマが買えるなんてお買い得ですよ」。
「プリウスからゴルフに買い替えようと思っています。乗り心地のよさ、しかも安全装備付きのクルマを買うのは今でしょと妻に言われました」
みなさん、結果はどうあれ、4台ともに実に魅力的なクルマでした。どのクルマを買っても満足感は得られると思いますヨ。
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