■クォリティの高さはやはりゴルフなのか?
インテリアのデザインは各社独自の趣向を凝らしており、世界観をもっている。
ゴルフのインテリアはまさに質実剛健、ゴルフらしい。ダッシュボードの継ぎ目も少なく、クォリティにおいては、もはやこのクラスを超えた質感の高さといっていい。
パネル類はTSIハイラインのパネルはピアノブラック、TSIコンフォートラインとTSIトレンドラインはメタリック調となる。
ボルボV40は、お馴じみのフローティングセンタースタックのパネルや3テーマの表示を切り替えることができるデジタル液晶メーター、シートや内装も北欧テイストに溢れており、4車中センスのよさは一番かも。
ベンツAクラスは2眼式のメーターパネルこそ比較的オーソドックスでありつつも、ジェットエンジンをモチーフにしたという空調レジスターや昨今流行のタブレット端末を立て掛けたかのようなセンターディスプレイのデザイン、パネル類の素材もクールでモダンな印象。
いっぽう、プリウスも輸入車に負けていない。斬新なインパネのデザインもさることながらクォリティも高い。
クォリティの高さではゴルフ、素材やカラーを含めたセンスのいいボルボか、迷うところだ。
●クォリティ
・VW ゴルフ:9
・トヨタ プリウス:7
・ベンツ Aクラス:8
・ボルボ V40:8.5
■室内の居住性で差を付けられるか?
独身カップル、小さい子供のいるファミリー、子供が成人した老夫婦など購入するユーザーによって選択肢がわかれるが、この4台中、居住性の高さでは後席のニースペース、ヘッドクリアランスともに通常の使用に耐えうるレベルに達していると思うのは、プリウスとゴルフ。
身長170cmの本誌・渡邊が前席でドライビングポジションを取り、後席に座ってニースペースとヘッドクリアランスを計測したが、ニースペースはプリウスが22cm、ゴルフが16cm、ヘッドクリアランスはプリウスが8cm、ゴルフが11cmだった。
室内空間が実用上、最低限と感じたのはベンツAクラス。そもそも上のクラスにBクラスがあるからあえて割り切った結果。
ボルボV40はキャビンのフォルムから想像するよりも圧迫感を感じさせない。後席のニースペースは15cmとゴルフよりも1cm狭いだけだがヘッドクリアランスは6cmと4台中、一番きつかった。
ラゲッジ容量は4車中、ダントツに広いのがプリウス。通常状態の445~1120Lで9.5インチゴルフバックを3個も積むことができる。
いっぽう、ゴルフのトランク容量は奥ゆきも幅とも充分な広さ。ラゲッジ容量は通常状態の380~1270Lとプリウスに次ぐ広さだった。
ファミリーで使うならゴルフとプリウス、ボルボV40とベンツAクラスは若年層カップルといった感じだろうか。
●室内の居住性
・VW ゴルフ:9
・トヨタ プリウス:9
・ベンツ Aクラス:7.5
・ボルボ V40:8
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