現在、新しいクルマ旅のスタイルとして人気を博しているのが車中泊。
そもそも日本で車中泊が最初に注目を集めたのは、1980年代後半から1990年代前半のスキーブームだろう。しかし、約30年前の当時と現在では、車中泊のスタイルは大きく様変わりしている。ただシートを倒して仮眠するだけだった約30年前とは異なり、現在の車中泊はいかに車内で快適寝るかがカギ!
そんななかで、いま車中泊ユースとして人気を博している車種が、ホンダFREED+。運転しやすく狭い道でも安心のコンパクトサイズながら、広く使える車内、そしてフラットになるシートアレンジは、まさに市販モデルでは随一! さらに車中泊に便利な純正アクセサリーも豊富で、アウトドア用品との相性もいい。
今回は、日々車中泊の情報を発信している車中泊専門誌『カーネル』スタッフが、ベストカーWEBに初登場。純正アクセサリーを活用しての車中泊性能をチェックした! これぞ「ベストカー寝る」!?
文/大橋保之(『カーネル』編集長) 写真/中里慎一郎、Honda Access【PR】
【画像ギャラリー】 写真で一発理解!! 車中泊を快適にすごすアイテムはこれだ!!
■寝床はラゲッジか? シートか?
車中泊の秘訣は快眠にあり! というほど、就寝環境を整えるのが快適な車中泊の第一歩。そのためには「どこで寝るか?」が重要なポイントとなる。一般的に就寝場所は次の2パターン。シートをリクライニングして水平に近づけて寝るか、ラゲッジスペースを使用するか。
シートはクッション性が高いが、凹凸が多く完全にフラットにならないモデルも少なくない。逆にラゲッジ就寝の寝床は、フラットになるものの床がシートより硬く、スペースの奥行きが足らず、車種によっては脚を伸ばして寝られないこともある。

■FREED+はラゲッジで2名が快眠できる!
ではFREED+は、「シート就寝」か、「ラゲッジ就寝」か? ずばり「ラゲッジ就寝」の一択! シートのリクライニング角度は非常に大きく、ほぼ水平にして2列目の座面と1列目の背もたれはヘッドレストを外せば一体化できる。
しかし! ダブルフォールダウン機構で2列目を床下に収納したラゲッジならば、大人2名が足を伸ばして寝られるゆとりの「ビッグラゲッジモード」が出現。床に敷く厚手のマットを準備すれば、寝返りの打てないシート就寝よりも、非常に快適に寝られるはずだ。

■ラゲッジは約2cmの段差のみ! これならマットで即解消
ラゲッジの荷室ユーティリティボードと2列目シートの背もたれをつなぐボードに、唯一の段差ができる。とはいえこの段差は2cmほどなので、純正アクセサリーでラインアップされている「ラゲッジクッションマット(2万2000円)」を敷けば、なにも気にならないほどフカフカに。
■さらに車中泊で便利な純正アクセサリー多数!
『カーネル』が車中泊の基本・三種の神器として紹介しているアイテムのひとつが、シェードやカーテンの目隠し。シェードは銀マットなどでDIYをする人もいるが、意外に手間と時間がかかる。車種ごとにフィットすることが大切、ということを考えると純正アクセサリーがおすすめだ。
マットが体をリラックスさせるアイテムならば、シェードは車内を見えなくすることにより、心をリラックスさせるもの。装着・脱着が簡単なものがベター。

■お昼寝タイム! チェックポイントは「体が水平になるか?」「足が伸ばせるか?」「寝返りはうてるか?」
FREED+に実際に寝てみると……悪くない! フラットで柔らかい寝床が快適! 体が水平になっているので、エコノミークラス症候群にもなりづらい。足も伸ばせる! ソロはもちろん2名までなら、左右幅も十分あるので寝返りも大丈夫。コンパクトミニバンにありがちな窮屈感もなく、セダンやステーションワゴンに感じる天井の圧迫感もない。これなら、ひと晩熟睡できそうで、体へのストレスは感じなかった。
■FREED+にもうひと部屋追加できるテールゲートカーテン
オートキャンプ場といった「車外スペース」を使用できる車中泊スポットに限るが、寝室(=車内)だけでは物足りない方々におすすめしたいのが、ボディの横やリアに装着するタープやオーニング。
人気テントメーカーのカーサイドタープも便利だが、純正アクセサリーの「テールゲートカーテン(2万6400円)」の使いやすさを今回実感。。吸盤で簡単にボディに固定でき、ペットボトルをウエイトに使用。立って作業できるので、着替えものびのび可能。テールゲートを屋根代わりにして作業する場合に、風よけや目隠し、荷物置き場としてきっと重宝するはずだ。ファスナーを開けることで、カーテンの一部分をロールアップすることもできる。
■電気を制す者は車中泊を制す! ポータブル電源がアウトドアで人気
2020年のアウトドアシーンで、一躍メインアイテムとなったのがポータブル電源だ。面倒な配線が必要なく、電気を安全に野外へ持ち出せるため、車中泊ユーザーでも保有率が増加している。冬の寒さ対策として、車内で電気毛布の電源として使用する人も多い。ホンダからも「LiB・AID E500(8万8000円)」が発売されており、今後、車中泊には必須アイテムになる可能性が高い。
■車中泊+キャンプを提案する小雀陣二さん
今回、カーサイドタープといったギア類をコーディネートしたのは、アウトドア・コーディネーターの小雀陣二さん。いま、流行している車中泊+キャンプのスタイリッシュな車中泊シーンを再現してくれた。
【執筆者プロフィール】
FREED+をチェックしたのは車中泊専門誌『カーネル』編集長

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