2015年、2019年のワールドカップで躍進を遂げてきた日本のラグビー界。その日本ラグビートップリーグが、2022年から新たに「NTTジャパンラグビーリーグワン」に生まれ変わる。3部制のディビジョン制度となるのだが、ディビジョン2に所属する「三菱重工相模原ダイナボアーズ」の活動を支えているのが三菱自動車のデリカD:5だ。
デリカD:5は2007年にデビューしたロングスパンモデルとなっているが、2019年2月にはフロントマスクをダイナミックシールドに刷新。同年からダイナボアーズの営業活動用に三菱自動車からデリカD:5、そして先代アウトランダーPHEVが貸与されている。
このデリカD:5、ボディにはダイナボアーズのラッピングが施された特別仕様だ。デリカの力強さとタフで逞しい三菱車らしい走行性能は、まさにダイナボアーズのチームカラーにも重なる。今シーズンの新たな戦いに向かうダイナボアーズとデリカを応援しようじゃないか!!【PR】
文/吉田 宏、ベストカーWeb編集部、写真/西尾タクト、平野 学
【画像ギャラリー】悪路もなんのその! 異色の4WDミニバン、三菱デリカD:5が三菱重工相模原ダイナボアーズを支える!!(36枚)画像ギャラリー■ダイナボアーズは2022年1月10日、秩父宮で花園近鉄ライナーズと激突!
「デリカパワー」が、モータースポーツとはかけ離れたラグビーも後押しする。2022年1月、新たに誕生するラグビーの国内最強リーグ「NTTジャパンラグビーリーグワン」に参入する三菱重工相模原ダイナボアーズに、三菱自動車がデリカD:5を供給。同じ三菱グループの応援を追い風に、ダイナボアーズはキックオフが迫る新リーグへと加速する。
リーグワンは、2021年5月に幕を閉じた前身のトップリーグから将来的なプロ化を踏まえた事業性、地域密着などを参入条件に加えて生まれ変わる。リーグには国内の強豪24チームが参入して、ディビジョン1、2、3の3部制でスタートする。
12チームによるディビジョン1は、2022年1月7日(金)に国立競技場で埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイで開幕する予定だったが、埼玉パナソニックワイルドナイツのメンバーに新型コロナウイルス感染症陽性者が確認されたため、急遽試合中止が決定した。
1月16日(日)に予定されている埼玉パナソニックワイルドナイツvsNECグリーンロケッツ東葛戦の開催については今後改めて発表されるが、今年5月のプレーオフ決勝まで熱闘が繰り広げられることになる。
トップリーグに参画していたダイナボアーズは、昨季国内リーグの成績などを踏まえた審査でディビジョン2(6チーム)に振り分けられた。新リーグ1年目は、ディビジョン1昇格が最大のターゲット。
ディビジョン1下位チームと対戦する入れ替え戦に進出できるディビジョン2の3位入りが絶対のノルマになるが、チームは全勝でのディビジョン2突破と昇格を目指している。
新たな船出となるリーグワンでの第1戦は1月10日、ディビジョン2の優勝争いが濃厚な花園近鉄ライナーズと聖地・秩父宮ラグビー場(東京)で激突。開幕いきなりの優勝を争う大一番を迎えることになる。
■ダイナボアーズの創部は1971年、猪突猛進で挑み、ベテランの安江副将も闘志漲る!!
三菱重工相模原ダイナボアーズチームが創部されたのは1971年。三菱重工の神奈川・相模原製作所の広大な敷地の中にあるグラウンドとクラブハウスを拠点に強化を進めてきた。2007年に名付けられた「ダイナボアーズ」は、ダイナミックと相模原に生息する猪(ボア)の造語で、愛称どおり猪突猛進で勝負を挑む。
チームの重鎮で、昨季のトップリーグで通算100試合出場も達成した37歳のHO(フッカー)安江祥光副将(バイスキャプテン)は、リーグワンでの新たな挑戦に自信を漲らせる。
「開幕へ向けて、チームの状態はすごくいいですね。若い選手が頑張っている。おじさんにはすごいプレッシャーがかかっています」
こうおどけたベテランは、日本代表キャップ2を持ち、日本IBM-神戸製鋼-三菱重工と移籍するなかで、日本一を争う決戦から昇格レースまでを経験してきた。「新しいリーグ、そしてディビジョン2からの挑戦と、またゼロから始めていくことになる。すごくフレッシュな気持ちです」と前を向く。
■ダイナボアーズの強みは優勝チームを上回るスクラムとラインアウト!
チームの強みはスクラム、ラインアウトなどのセットプレーだ。昨季トップリーグの最終順位は9位グループという位置づけだったが、ゲームデータを見ると、スクラム成功率95%、ラインアウト成功率92%は、優勝したパナソニックワイルドナイツ、準優勝のサントリーサンゴリアスをも上回る。
「重工」という名を象徴するような自分たちの強みを全面に出して、熾烈なディビジョン2トップ争い、そして昇格レースも猛進する。
そんなダイナボアーズで、デリカD:5はビッグマイチェンを受けた2019年からチームの一員として活躍中だ。試合日のコーチ、スタッフの移動や普及、営業活動へと走り回っている。
■4WDのミニバンやSUVが大好きな選手たち!
チームのロゴが大きく描かれたデリカD:5に、スクラムの中心選手で体形もデリカ似? の安江選手に実際に乗り込んでもらうと、「個人的にクルマが好きで、若い頃から四駆に乗ってきました。デリカは四駆のパイオニアというイメージがあります。ラグビー選手って仲間意識が強くて、キャンプやバーベキューが大好きなんです。大人数で、荷物も入れて、ちょっと川辺とかにも入っていける力強さが、すごく魅力ですね。アウトドアもですけれど、街乗りもできるような器用な感じも親近感があります」と満足そうにハンドルを握りしめた。
安江選手のみならず、体の大きなラグビー選手は大型の四輪駆動車を愛車にするのが「ラグビー選手あるある」でもある。製作所の駐車スペースも、グラウンド近くのエリアには選手たちのいかつい四駆車が所狭しと並んでいる。
日本を舞台にした2019年のワールドカップでは、日本代表が史上初のベスト8進出を果たし、日本中を熱気に包んだ。WTB(ウイング)福岡堅樹、松島幸太朗というBK(バックス)のスピードスターが、海外からも「ダブルフェラーリ」と呼ばれて注目を浴びた。
HOの安江選手にも、自分自身のキャラクターをクルマに例えてもらうと、「バリバリの四駆じゃないですか? 僕らはフェラーリなんて呼ばれることはいっさいないんで、どちらかといえばゴリゴリのデリカ、パジェロみたいなタイプ」と苦笑する。
■ダイナボアーズ昇格へのカギは「平常心」
ディビジョン1昇格をターゲットに据えるチャレンジのシーズン。経験豊富な安江選手は「技術や戦術の細かな部分に関しては、皆理解力を高くやれていると思います。そんななかで必要になってくるのは、昇格がかかるような重要な試合で浮き足立たず、練習でやらないようなことをしないで、毎日積み上げてきたことをしっかり出し続けるメンタル作りが重要」と平常心を、昇格へのキーポイントに挙げる。
安江選手がプレーするHOは、ダイナボアーズが強みとするラインアウトにボールを投入して、スクラムを最前列の中央で組むのが仕事だ。相手FWに対して、どう組み合い、押し込んでいくかというスクラムのコントロールが大きな役割になる。
クルマなら、まさにハンドルのようなポジション。デリカD:5のようなトルクのあるダイナボアーズのスクラムを、チームの勝利へ、そしてディビジョン1昇格へとどうハンドリングしていくかに、ベテランの経験値と勝負勘がかかっている。
■実際にダイナボアーズの営業に駆けずり回るデリカを編集長が試乗!
ミニバンらしからぬタフな走行性能とデザインで根強いファンに愛され続けるデリカD:5。今回久しぶりに乗りましたが、え……あ……、何この高級感……と、失礼ながら驚きました。「荒っぽいけど力強いんだろうな」と思って乗り込んだ自分を恥じております。
コメント
コメントの使い方