ブレンボと言うとカラフルでデザイン的にもインパクトのあるアルミ製大型モノブロック対向ピストンキャリパーのイメージが強いと思うのだが、実はディスクのサプライヤーとして大きな存在感を放っているのはあまり知られていないのではなかろうか? 欧州、米国、メキシコ、ブラジル、中国といった世界に展開する工場で年間7000万枚のディスクを生産し自動車メーカに納入している。もちろん、カーボンセラミックディスクやフローティングディスクのようなハイパフォーマンスカーやプレミアムカー向けディスクは皆さんもよく知るところだろうが、コンパクトカーや中型乗用車向けワンピースディスクも多く生産しており、世界の自動車メーカーに純正ブレーキとして採用されている。
そしてブレーキシステムの革新を目指すブレンボを象徴するのが、次世代のブレーキシステムとして開発を続けている「SENSIFY(センシファイ)」だ。
これまで、ハードウェアとしてのブレーキ性能を磨いてきたブレンボだが、「センシファイ」は先進的ハードウェアに加え、ソフトウェアによる革新。ブレーキ制御を4輪独立/電動/電子制御とすることで、すべてのクルマのブレーキ性能をさらに向上させるのが次のテーマとなっている。
それは、レーシグマシンや高性能スポーツカーだけではなく、あらゆるクルマの安全性や快適性を向上させるブレーキということ。これまでのブレンボとは違った切り口で、幅広いユーザー層への普及を狙った技術といっていい。
2021年に創立60年を祝ったブレンボは、依然としてアグレッシヴに技術革新に挑戦し続けている。まもなく最初のモデルの市販が始まるSENSIFY搭載の量産車、その登場を楽しみに待ちたいと思う。
※Bremboの現在~近未来に向けたチャレンジは後編で掘り下げます。乞うご期待!!
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