ダンプというと、なんだか武骨でコワいイメージを抱く人がいるかもしれませんが、いえいえ、最近のダンプはおとなしいもんですよ。
なにせEVトラックがベースなので音は静かで、おとなしい。三菱ふそうの新型eキャンターに架装する新明和工業のリヤダンプ発売のニュースです。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/新明和工業・フルロード編集部
ePTOでダンプを駆動
新明和工業は、三菱ふそうトラック・バスの新型電気小型トラック「eCanter」に架装したEV(電気)ダンプトラック(以下EV ダンプ)を3 月25 日に発売した。
新型「eCanter」はモーター式の動力取り出し装置「ePTO」を備えており、それを動力源とすることによって従来のディーゼル車と同様の外観で、電動化によるゼロ・エミッションと低騒音化を実現している。
ちなみに新型eキャンターの回転動力出力方式のePTOは、ディーゼル車のミッションPTOと同等の性能を持つ電動機をキャブ床下の右後部に配置。専用のインバータで制御している。
新明和のEVダンプの特徴は、
【ゼロ・エミッション作業】
EVダンプは走行・ダンプ排出を電力で行なうため、CO2 を排出しないゼロ・エミッション作業が可能。
【低騒音】
電動作動するため、ディーゼル車に対して低騒音となっている。
【豊富なバリエーション】
新型「eCanter」はディーゼル車同等のキャブ、ホイールベースが設定されており、それぞれのシャシーに対応した架装が可能。
【ジョイスティックレバーによる簡単操作】
ダンプ操作にジョイスティックレバーを採用することで、荷台の上昇下降操作と上昇時の速度制御が片手で簡単に行なえる。
【低い床面地上高】
ディーゼル車の同車格と比較して床面地上高が低くなる(DR2-0301S のみ)。
主な用途は一般廃棄物、土砂等の運搬・排出で、2024年度の年販目標は5台となっている。
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