新明和工業は、三菱ふそうの電気小型トラック「eキャンター」の新型モデルに架装したEV脱着ボデートラックを8月8日に発売開始した。
これまでにもeキャンターベースのEV特装車を市販化してきた新明和。今回新たにBEV架装のラインナップとして加わる脱着ボデーの実力は!?
文/フルロード編集部、写真/新明和工業・フルロード編集部
eキャンターベースのEV脱着ボデートラック
新明和工業は、BEV架装としてeキャンターベースの塵芥車やリアダンプ、HWエレクトロのエレモベースのリアダンプなどを市販化してきた特装車メーカー。
今回発売するBEV架装の脱着ボデー(アームロール)は、今年5月に開催された「2024NEW環境展」で新明和が参考出品していた車両でもある。
BEV架装では、eキャンターが設定するモーター式の動力取り出し装置「ePTO」に合わせた制御ボックスが新たに備わっているが、脱着ボデー自体はディーゼル車の上モノ(2~3トン級)と同じで、最大積載量やコンテナ脱着時間等の基本スペックも同等の性能が実現されている。
また操作用リモコンにジョイスティックを採用したことで、アームの速度調整とコンテナの脱着・チルト排出等の操作を簡易化し、BEVによる低騒音化とともに高い操作性も実現した車両となっている。
EV脱着ボデートラックの特徴
(1)業界初のBEVに架装した脱着ボデートラック
ディーゼル車と同等の性能を実現し、従来の2トン用コンテナ(内法長2370mm)が搭載可能。
(2)ゼロ・エミッション作業
EV脱着ボデートラックは走行、コンテナの脱着およびチルト排出を電力で行なうため、CO2を排出しないゼロ・エミッション作業が可能となる。
(3)低騒音
電動で作動するため、ディーゼル車に対して低騒音。
(4)ジョイスティックによる簡単操作
ジョイスティックを採用することでコンテナの脱着およびチルト排出の操作、またスピードコントロールが簡単に行なえる。