水平基調の重厚なシルエットは、最高級サルーンらしい風格を感じさせるもの。その一方、全体をフラッシュサーフェス化して空力特性にも寄与している。セドリックとグロリアの差異は、フロントグリルとリアコンビランプ(セドリック/グロリア)
80年代前半の日産車に多く見られ、「絶壁」と揶揄された直線基調のインパネデザイン。ウレタンの4本スポークステアリングやT字形状のシフトレバーが時代を感じさせる。先進の光通信ステアリング装着車もあった(セドリック/グロリア)
スラントノーズからサイドにかけて流れるようなフォルムとし、エレガントな装いに仕立てられたマークII。全高は先代よりも低くなり、ワイド&ローが強調された。また、従来通りハードトップのほかに正統派のセダンもあった
3兄弟のなかでは最も若年層をターゲットにしているのがチェイサー。マークIIHTと同じ4ドアハードトップボディだが、斜め格子状のフロントグリルや横一文字のリアコンビランプなどでスポーティな雰囲気だ
こちらはクレスタ。3兄弟で唯一プレスドアを採用する4ドアセダンで、他の2車種よりも重厚かつフォーマルな印象を受ける。後期では、バンパーに内蔵されているフォグランプがヘッドライト内側に移設された
サイドウィンドウ前側の雨滴や汚れを拭き取るために装着された、世界初のサイドウィンドウワイパー。ドアミラーのベース部分を支点に作動し、使用しない時は下側に固定される。かなり斬新なアイデアである(マークII)
4WDスポーツカーとしての力強さと未来的なイメージを表現したというスタイリングは、前後フェンダーを繋ぐZラインや三次元曲面のサイドガラスを用いたフォワードキャビンが特徴的。1840mmという全幅は、当時では超ワイドだった(GTO)
ツインターボ車に採用されたアクティブエキゾーストコントロールは、マフラーに入る排気ガスの通路を変更することでノーマルモードとサイレントモードを切り替え。迫力のサウンドとジェントルなサウンド、2つの音質が楽しめる(GTO)
鎧兜をモチーフにしたというインパネは、フェアレディZを彷彿させる3連メーターがスポーティ。シートはもちろんバケットタイプだ。アクティブエキゾーストコントロールのスイッチは、メータークラスター左下に設置された(GTO)
ショートノーズかつロング&ワイドキャビンのフォルムとすることで、先代よりも広い室内空間を確保。スライドドアは助手席側のみだった。また、この2代目のマイナーチェンジでドレスアップ仕様のスパーダが初めてラインナップされた(ステップワゴン)
高効率パッケージにより、室内長、室内幅、室内高すべてにおいて拡大。全体のイメージはリビングルームで、継ぎ目のないライニングや新感覚素材のニットを幅広い面に採用することで、高品質・高級感を高めている(ステップワゴン)
超高速で移動する流星の残像をイメージしたサイドのメインキャラクターラインで、従来のワゴンフォルムと差別化。写真のエアロシリーズでは、前後のスポイラーに加え、スモークドヘッドランプの採用でスポーティに仕立てている(ウイングロード)
低くラウンドしたインパネはメタル調フィニッシャーをあしらい、スタイリッシュさや高品質感を表現。助手席は前倒ししてテーブルとして使用することができ、後席は120mmのスライドと10段階のリクライニングでフレキシブルに対応する(ウイングロード)
これがイージーラゲッジベンチ。フロア後端を引き上げるだけで、背もたれ付きのベンチに早替わり。キャンプやアウトドアスポーツなどで力を発揮するはずだ。ちなみに、ベンチの下には大容量アンダーボックスも備わる(ウイングロード)