2025年3月28日~30日に行われた東京モーターサイクルショー。ヨシムラブースでは様々なカスタム車両が展示されていたが、中でも目を引いたのが「GSX-R750」の“604”コンプリートマシンだろう。
YOSHIMURA HERITAGE PARTS プロジェクトの第一弾車両! あの“604”が現代に蘇った
昨年よりヨシムラが推し進めてきた油冷GSX-Rの復刻プロジェクトとは、現在純正パーツの入手が困難となっている油冷GSX-R750のパーツを復刻させるという企画。実際に去年のモーターサイクルショーでも「『ヨシムラGSX-R750 レーサーレプリカ“604”」の第0号が展示されており、復刻プロジェクトへの強い決意を表明していたことは記憶に新しい。
今回ヨシムラブースに展示されていたGSX-R750はその復刻プロジェクトの記念すべき第1号であり、実際に公道も走行できる仕様のコンプリート車両である。1986年AMAスーパーバイクに参戦した「ヨシムラ GSX-R750 #604」そのスピリットを現代に蘇らせた一台であり、当時のレーサーの復刻ではなく、”ロードゴーイングレーサー”としての本質を追求した。

エキゾーストパイプを連結するDuplex構造が大きな特徴。円筒状のサブチャンバーが1番と2番・3番と4番のエキゾーストパイプを結ぶことで排気の位相を調整。排気脈動を整えることで充填効率の向上とトルク特性を最適化する
程度の良いユーズドバイクをベースとして、新たに開発したマフラー、エンジン周辺パーツ、足回りにヨシムラパーツを使用し、車両の状態に応じて新品の純正互換パーツを採用。これらを熟練のヨシムラメカニックが精密に組み上げ、ここに復活したのだ。スタンダード車両とは一線を画すハイパフォーマンスを誇りながらも、「長く、安心して乗り続けられる」仕上がりに。
そしてなんとこのコンプリート車両、実際に購入することが可能なのだ。オークション形式で入札期間は2025年6月頃を想定しており、最低車両本体価格は604万円(税込 664.4万円)からとなる。
会場にてヨシムラ代表の加藤 陽平氏、AMAを戦った辻本 聡氏が登壇!
今回ヨシムラブースには現ヨシムラジャパン代表取締役である加藤 陽平氏が登壇。今回の油冷復刻プロジェクトについてコメントを残した。GSX-R750 604のベース車両は元々ショップから購入したものであり、ヨシムラのパーツを駆使して当時のレーサー風に仕上げたのが0号車、そして実際に公道も走れる1号車へと繋がったという。
加藤氏は復刻プロジェクトについて「(旧車の)純正部品がないからみんな乗れない。ファンへの恩返しをしたいから復刻プロジェクトをして、少しずつ純正パーツを提供していきたい。」とコメント。そして80年代に伝説のオリジナル“604号車”を駆った辻本氏からは「嬉しい。僕もGSX-R750持ってるので、ようやく安心して乗れるようになるんだなと。」と喜びを表現していた。
今後もヨシムラの復刻プロジェクトから目が離せない。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/parts-gears/453399/
ヨシムラGSX-R750の伝説的車両「604号車」のコンプリートマシン登場! 辻本 聡氏も絶賛の「ヨシムラ・ヘリテイジ・パーツプロジェクト」【モーターサイクルショー2025】【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/453399/453669/
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