あおい運輸が導入し、関連会社のトップアローズで販売も行なっているドイツ・フリーゲル社のプッシュオフトレーラ。トレーラGVW36t級の3軸車で、連結全長12m以下、最大積載量28t以上というスペックを誇る
ドイツ・フリーゲル社 プッシュオフトレーラ
ドイツ・フリーゲル社 プッシュオフトレーラ
メインのアスファルト合材輸送仕様はスウェーデン鋼製のインナーと樹脂製アウターで保温材をサンドした3重構造を採用。樹脂製アウターには荷台内の温度確認用の温度計が前後左右に合計4箇所備わる
こちらは保温機能が備わらない砕石運搬仕様。ボディのシルエットは同じだが、保温材と樹脂製アウターがないため表面にはスチフナ(補強柱)が見え、ゴツゴツとまるで板チョコレートのよう
プッシュオフトレーラの名前の由来であるプッシュオフシステムを連続写真で見ていこう
L字型の可動式フロアは前壁と床の2パーツで構成され、まず全体が後ろにスライド
床が一番うしろまで来たら、最後は前壁のみ後ろにスライドし、荷台内の合材を押し出す
可動式フロアは油圧シリンダーで押す仕組み。ボディ前端部には油圧ユニットが備わる。ちなみに可動式フロアの下はフレームのみの構造。見えない部分の軽量化は最大積載量確保に寄与している
上下分割開閉式のテールゲートは電動式。操作は可動式フロアも含めて無線ラジコンで行なうことができるほか、車両側の制御パネルからも操作可能だ
最新の第2世代はSAFホランド社製の最新鋭のエアサス・リフトアクスル・ディスクブレーキ・ワイドシングル車軸を搭載。空車回送時の高速料金削減に寄与するリフトアクスルは前後車軸がリフトする旋回性重視の仕様だ
第2世代で新たに搭載されたワブコ社製「オプティリンク」は、スマホからトレーラの故障情報などを確認可能。リフトアクスルの操作もスマホ操作可能だ。車載デバイスはトレーラのボディ下部に搭載される