三菱 i-Miev●三菱の軽自動車「i」がベース。「i」自体、非常にユニークな未来的デザインで、ある意味EVっぽかったが、軽自動車として先行したため、EV化にあたってのデザイン的なインパクトは弱まってしまった
日産 リーフ(初代)●当初、アメリカ西海岸を主要ターゲットに、大量生産・大量販売を目指していたため、違和感を抑える目的で、あえて従来型のデザインを採用。これが裏目に出た。リーフの前身にあたるEV試作車の車体は、2代目キューブを流用していたが、そちらのほうがはるかにEVっぽくユニークに見えたのは私だけか?
日産 リーフ(現行型)●初代リーフの販売が目標の数分の一にとどまったため、初代をベースに手直しした形で登場。決して悪くないが、フォルムも初代と似たようなものになり、その後の凋落の一因となった
日産 アリア●スリークで都会的なSUVタイプだが、グリルに穴が開いてない程度で、EVらしさは薄い
ホンダ e●ドアミラーをカメラ化したこともあって、きわめてシンプルなフォルムは、未来を予感させる素晴らしいデザインになっているが、逆に従来の自動車として究極の基本形とも言えるので、いかにもEV! というイメージではない
マツダ MX-30 EV●ガソリン車のMX-30がベースであり、EVならではのフォルムではない
トヨタ bZ4X/スバル ソルテラ●日産アリアとほとんど同じ路線
スバル ソルテラ
メルセデス EQA/EQC●従来のSUV(GLA/GLC)をベースに作られている。より滑らかなパネル面や、穴のないグリル形状でEVっぽさを出しているが、それだけ
メルセデス EQC
VW ID3●ゴルフの延長線上にあり、特にEVっぽくはない
VW ID LIFE(コンセプトカー)●ホンダeとまったく同じ路線
テスラ モデルS/3●従来のセダンから、フロントグリルの穴をなくしただけに近い
テスラ モデルX/Y●従来のSUVのリヤドアをガルウィング式にしたことで特色を出したのみ
テスラ サイバートラック●従来の自動車デザインを破壊しようという意図は激しく伝わってくる。極端に平面化&単純化されたフォルムは、一瞬で「異質な何物か」を連想させるし、触ると感電しそうな高電圧の電気製品もイメージさせる。ただし、それはあくまでイメージ的なもので、機能の裏付けはない
2004年に慶應義塾大学が開発したEV「エリーカ」。EVの長所を活かしたデザインだった