池袋で発生した高齢者により引き起こされた痛ましい死亡事故。裁判では車両の誤作動か否かが大きな争点となった。その際車両に搭載されてあったEDRのデータが最終的な決め手の一つになったと考えられる。そのEDRの秘密に迫る
車両側にある故障診断機の差込口からEDRのデータを読み出している様子。多くの場合はこの方法で読み出しができる
EDRのデータ読み出し用のボッシュ製CDR900(最新式)と従来式のCANプラスのセット
研修ではボッシュ社の営業車であるプリウスを使ってEDRに記録されたデータを読みだしていく。通常この作業を行うのは車両の損傷が激しい時となる
EDRのデータはCDRテクニシャンないしはCDRアナリストがデータを読みだし、解析はCDRアナリストが行う。実際は所有者や弁護士の要請に基づき実施される作業だ
カローラツーリングの取扱説明書のなかにイベント・データ・レコーダー(EDR)の説明書きがある
研修用に集められた実際に事故などを起こした車両から外されたエアバッグユニットと接続ケーブル。なお実際のACMは車両の中心部分に装着されている
研修では車両の損傷が激しい、あるいは電源を喪失している場合を想定した場合のEDRデータの読み出しも行う
研修ではEDRデータを読み出す際に必要な手順を学んでいく。シャシー(フレーム)ナンバーも大事な情報で、プリウスの場合はシート下にある。これはカバーを外した状態
EDRのデータの読み出しには実費がかかるため、任意保険の更新時に弁護士特約を付保されることをお勧めしたい
カローラツーリングに搭載されているEDRの取り扱い方法。かなり細かく記載されている
トヨタの場合、比較的早い時期(2000年代)よりEDRの搭載に積極的だったため、ほぼ全車両の取り扱い説明書に記載がある。何かの機会に確認してみるといいかもしれない