16歳以上なら免許やヘルメットなしで乗車でき、車道も歩道も走行OK…。警察庁は道路交通法を改正し、一部の電動キックボードを含む「小型低速車」なる新カテゴリーを定める方針だ
報告書はPDFで78ページに及び、法改正の理由と根拠が書いてある。上記は警察庁「多様な交通主体の交通ルール等の在り方」報告書概要より抜粋
電動ボードの実証実験では、特定エリアのみ免許とヘルメットが不要。Luup、mobby、EXx、長谷川工業ら電動ボードのシェアリング事業者が参加した
京阪天満橋駅に設置されたLuupのシェアリングポート。大阪市と都内の一部が特区として実証実験が行われ、ノーヘル、二段階右折不要で走行できる。しかし、小型特殊車両なので普通自動車等、相当する免許証が必要となる
モーターと人力のハイブリッド機構を採用したグラフィットのGFR-02は最高速度30km/hで扱いは原付。ただし、モーター未使用時は自転車扱いされることも。規制緩和を実現した先例と言える
実証実験では任意でヘルメットを被るが、頭部を損傷した事故は意外にも1件のみだった。※写真はイメージ
車道があるところは自転車でも走行できない歩道を電動キックボードなどの「小型低速車」は6~10km/hに制限し走行OKとする方針。これは早歩きかジョギング程度の速度になる
英国では公道走行不可だが、2020年7月からレンタルなど一定の要件を満たした車両のみ特例的に認可。教習&試験不要の仮免許でも運転できる
原付一種(50cc未満)の販売台数減少は1986年のヘルメット着用と二段階右折の義務化が発端になった。これらの規制緩和は一切ないままEVで緩和方向へ警察庁が舵を切るのは不公平?
「次期通常国会での法案提出も視野に入れて、具体的な制度の在り方について、関係省庁とも連携して検討を進めていきたい」と二之湯智 国家公安委員会委員が発言
1975年に発売され100万台を売り上げたローラースルーGOGOはホンダの開発した遊具(販売は別会社)。これが電動モビリディに化けるとは当時の開発者も思も寄らなかっただろう