日本のバンの定番、トヨタ「ハイエース」。日本にとどまらず世界で活躍中だ。その世界に向けては300系を発売、日本の200系と棲み分けが進んでいると思いきや、南アフリカで200系が改良されたとのニュースが入ってきた。いったい南アのハイエースとはどんなクルマなのだろうか??
こちらはフィリピン仕様の300系ハイエースコミューター。安全性を考慮し、ノーズが長くなるとともによりスクエアなボディ形状によって、居住性も向上している。ちなみに17人乗りだ
対する南アフリカで改良発売された200系ハイエースSES'SFIKLE。日本のワイドバン/ワゴン/コミューターと共通の顔であるうえ、右ハンドル車につき日本で走っていても違和感はない?
南アフリカで発見され、今や感染の主流 となってしまったオミクロン株。その新型コロナの感染対策として運転席は防護シート(壁?)を備えている
客席側から運転席を見る。防護シートやコロナ対策の注意事項の表示など、世界的な緊急事態であることを感じざるを得ない。同時に消火器やハンマーが装着されている点にも目がいってしまう
日本仕様の新型コロナ対策として昨年3月に用品設定された「飛沫感染対策セパレーター」。医療福祉現場と連携し、「早期発売」「視界を確保」「取外し、洗える」を重視し、開発された商品だ。南ア仕様との比較をしてみても興味深い
トヨタの商用車やSUVに搭載される2.7L 2TR-FE。DUAL VVT-iがもたらすタフでトルクフルなエンジンは大人数乗車でもものともせず、世界の道を駆け抜ける!
ハイルーフ車にオシャレなサンルーフ?? 実は非常口なのだ。スペースぎりぎりにシートが配置されているため、ルーフに脱出口がある。表示は英語/オランダ語の併記となっている
南アフリカ仕様はアナログのスピードメーターのみとシンプル。エアコン、ラジオ、パワーウィンドウもない。それでも今回の改良により、トランクションコントロールなど安全デバイスが強化された
日本仕様を同じ角度から見てみる(バンスーパーGL)。ステアリングにはスイッチ類、衝突安全デバイス表示の都合でオプティトロンメーター、ナビ、オートエアコンなどなど装備てんこ盛りだ
日本仕様にはトヨタセーフティセンスを装備。自動ブレーキやオートハイビームも標準だ。このさまざまな機能を表示するために全グレード上級のオプティトロンメーターへ換装された(写真は標準バンのスーパーGL)
ハイエースSES'SFIKLEのリアスタイル。SUVらしく? カラフルなステッカーがポップさを与えている。日本でも南国をテーマとしたリゾート施設で送迎に使われればウケるかもしれない?
日本仕様のコミューター(GL)。基本はまったく同一であることがわかる。ただ面イチとなったプライバシーガラスや一切の加飾がない無機質さにビジネスライクな冷たさを感じてしまう
日本仕様のコミューター。ボディサイズは南アフリカ仕様と同じ5380㎜×1880㎜×2285㎜だ。エンジンは160psの2TR(2.7Lガソリン)と151PSの1GD(3Lディーゼル)のエンジンを搭載。トランスミッションは6速ATが全車に設定される
300系コミューター。300系ロングのボディサイズ(カッコ内は200系との比較)は5915㎜(+535)×1950㎜(+70)×2280㎜(-5)と巨大。この巨体を動かすエンジンはディーゼルは1GD(3L)だがガソリンはなんと7GR(3.5L)となる
日本では200系が「ハイエース」として販売されているが、実は300系も「グランエース」として販売されている。ボディはコミューターとは異なり、ショートボディとなるがそれでも全長5300㎜と日本では充分に巨大なサイズだ