左が新型ハイゼットカーゴ、右がハイゼットトラック。奥の清水草一氏所有の旧型ハイゼットジャンボトラックに比べるとかなり進化しているのが見てとれる
5ナンバーの乗用ワゴンから4ナンバーの商用バンに変更された新型アトレー。ハイゼットの上級版という位置付けだ。写真はアトレーRS
乗用ワゴンはタントに任せて、後席の快適性よりもラゲッジの広さを優先したため、車中泊に最適な軽バンになった
今回試乗したハイゼットカーゴデラックス。正直、軽商用バンがこんなに現代的だとは思わなかった……。今回FR用のCVTを初採用。クルーズターボ(64ps/9.3kgm)を除くグレードは658㏄、直3NAを搭載する
フロントシート下にあるエンジン。キャッチロックを解除し、座面を持ち上げてフックにかけて固定する。デラックスに搭載されるエンジンは658㏄、直3。CVTは53ps/6.1kgm、MTは46ps/6.1kgm。WLTCモード燃費は15.6km/L(CVT)、クルーズターボは14.7km/L
9インチのスマホ連携ディスプレイオーディオが装備され、ダイハツコネクトにも対応。装備面ではキーフリーシステム&プッシュエンジンスタート、電動格納式ミラー、スマートインナーミラー、アトレーと同様の機能を持つ両側スライドドアが新設定(グレードによりメーカーオプションまたは標準装備)
後席の膝前スペースはこぶし1つほどで広くはない
ベンチタイプのシートはロック解除ストラップを引きながら持ちてレバーを持ち格納する
荷物の取り付け、棚やネットを装着する時に役立つユースフルナット(車内に装着された差し込み用の穴)は、従来に比べて約2倍に増やした。全車に17個が標準装着され、ハイゼットカーゴのデラックスやスペシャルには31個が備わる
ハイゼットカーゴは、荷室の長さ・幅・高さのサイズが軽キャブオーバーバンのなかでNO.1。カーゴスペースはフルフラットになり大の字に寝ることができる。ミカン箱は68個、ビールケースは36ケース、パンケースは71ケース、畳は9枚も積めるそうだ
ハイゼットトラックエクストラ。46psの直3エンジンにCVTを組み合わせ、830kgという軽量ボディでスイスイ走る。WLTCモード燃費は15.8km/L。最小回転半径も3.6mと小回りがきく
ハイゼットトラックの頭上空間はこぶし1つ分のスペース(身長176cmの筆者)。運転席のスライド量は140mm
とても軽商用トラックとは思えないハイゼットトラックのコクピット。豪華ではないが大衆食堂から格が1つ上がったイメージ。クラス初のキーフリーシステム&プッシュボタンスタート、電動格納式ドアミラーも装備
いろいろなものが置けそうな助手席ダッシュボード。ナビのディスプレイは豪華すぎて違和感があった
新たに装備されたCVTはとてもよくできていた。これまでスーパーデフロック標準装備のため5MT車のみ設定されていたスタンダード農用スペシャルにもCVTを設定
通常走行の2WDに加え、4WD AUTO/4WD LOCKの切り替えができる。従来は5MT車に設定されていたスーパーデフロックを軽キャブトラックで初めてCVTにも設定されたというのが大きい
ハイゼットトラックも助手席シートの下にエンジンを搭載している。46ps/6.1kgmの658㏄、直3エンジンにCVTを組み合わせている
こちらはハイゼットトラック全体の約20%を占めるというハイゼットトラックジャンボ。荷台のフロア長はハイゼットトラックが2030mm、ハイゼットジャンボは1990mm。ハイゼットジャンボのほうが荷台のフロア長は短いが、そのぶんシート後ろに物を置けるスペースがある。乗り心地もジャンボのほうがいい
ジャンボのシート後部には横幅1345mm、長さ175mmほどのスペースがある
ミカン箱が1段積みで13個、めいっぱい積むと13個×4段+2個、合計54個も積めるという。最大積載量は350kg
CVTになって走りも大幅したハイゼットトラック。これでニッポンの働く人たちの仕事がよりいっそうはかどることだろう。うーむ
ハイゼットカーゴデラックス
とにかく突起物のないスクエアに作られている
ハイゼットカーゴのインパネ回り
ハイゼットカーゴのこのスペースにはノートパソコンも入る
ハイゼットカーゴのステアリング左側の各種スイッチ類
ハイゼットカーゴのメーター
ハイゼットカーゴの後席の頭上空間は余裕の広さ
ハイゼットカーゴの走り
ハイゼットトラック。フロントフェイスはDマークを組み込んだ新デザインのフロントグリル(「エクストラ」はメッキフロントグリル)を採用
ハイゼットトラック。リアはバックソナーやコーナーセンサーなどの機能部品をガーニッシュと一体化
ハイゼットトラック。HIJETの車名ロゴの書体が新しくなり、リアの荷台右側に装着されているデカールには車名ロゴの下にTRUCKが新たに記載
ハイゼットトラックジャンボのリア
ハイゼットカーゴデラックス リア
ハイゼットトラックのエンジンルームを見るためにシートを操作をしているの図
ハイゼットトラックのダッシュボードは安っぽさは感じない。今回のマイナーチェンジでアイドリングストップシステム「eco IDLE」がMT車、CVT車問わず標準装備されたほか、同時にスタンダードのエアコン・パワステレスがラインアップから落とされた
ハイゼットトラックのメーター
ハイゼットトラックのモダン化に驚く清水さん
軽トラック、クラス最大の広さを誇るハイゼットトラックの荷台。ガードフレーム荷台長は1945mm(軽NO.1)、荷台長は1940mm、荷台フロア長は2030mm(軽NO.1)、荷台長285mm、荷台幅は1410mm
荷台のフック開放状態。荷台のフック数は軽トラックNO.1の26個
ハイゼットトラックの給油口は荷台右側後方
ハイゼットトラックの小物入れ類
クラス初装備のプッシュスエンジンスタートスイッチやスマアシのスイッチ類が並ぶ
メーター内の4WD AUTOの表示(ハイゼットトラック)
メーター内の4WD LOCKの表示(ハイゼットトラック)
リジットサスペンションは偉大!
夜間の作業や積み下ろしに便利なLED大型荷台作業灯をクラス初装備
荷台の上に設置されたLEDランプのスイッチ
荷物をなるべく多く積めるように四角い形状になっている
メーカーオプションのUSB端子。軽トラも進化したもんだ
実に広いハイゼットカーゴのリアスペース。ちなみにハイゼットトラックの防錆性能にも感心した! サビの発生を抑え込む3層におよぶ入念な塗装が施され、アッパーボディ表面積100%に防錆鋼板(亜鉛メッキ鋼板)を使用している(軽NO.1)。サビ長期保証は全車、ボディ外板穴あきサビは荷台を含み5年、ボディ外板表面は荷台を含み3年保証
清水草一氏と農道のフェラーリこと、愛車のハイゼットトラックジャンボ。
大変気に入っているという清水草一さんのハイゼットトラックジャンボ。ちなみにフェラーリ328のオーナーでもある