レクサスブランドが登場して30年以上、日本でも17年目を迎えた。それまでの日本車=大衆車のイメージ改変を成し遂げるために奮闘してきた同ブランドが果たしてドイツのハイソ御三家に対抗できているのか?検証してみたい
北米の高級車ブランド参入のため、開発された初代LS。その出来の良さは高級車ブランドの元祖だったメルセデス ベンツすら驚いたという。レクサスブランドの歴史はフラッグシップLSと共に華々しく始まった
北米での「レクサス」浸透に大いに貢献したのが、「ES」だった。この写真を見て、「ウィンダム」と気づいた方もいらっしゃるだろう。日本ではカムリの上級車として発売されたが、実はこのクルマの宣伝で、チラと「レクサス」ブランドについて触れていた
日本では2005年8月に参入。写真のISのほか、GS/LSの3車種が投入された。しかしそれぞれ車両が日本ではトヨタの別名称で販売されていた事もあり、レクサスブランドと車格イメージの「乖離」が発生してしまった
乖離例:初代「IS」の前身は日本では写真の「アルテッツァ」。AE86の再来を標榜し、走りのイメージを前面に出したが残念ながら販売は低迷。その後継車は高級車レクサス??と大胆なコンセプトチェンジが仇となり、当初ネガティブなイメージをもたれてしまった
日本の初代GSも先代は「アリスト」と走りを捨てラグジュアリーへの大胆な路線変更に市場の声は「戸惑い」だった。その後も販売的には低迷。LSとISの狭間でGSの独自カラーを出し切る事が出来ず、残念ながら2代で終了となった
LSもまたセルシオからの引き継ぎとなった。上記IS/GSまでのイメチェンは無かったが、ショーファードリブンなクルマからドライバーズカーへ変貌したことによる販売への影響は少なからずあった模様だ
2000年代LSと並び北米販売の双璧だったLX。ランクル100系をベースにレクサスの高級感を取り入れた事や、元々のサイズ感が北米市場にもマッチしたのだろう
北米で昨年一番売れたのはBMWだった。僅差でレクサスが続く。ベンツは前年とほぼ横ばいと上位2社ほど伸びず2万台以上差をつけられ3位に甘んじた
欧州では盤石の強さを見せるメルセデスベンツ。個人所有よりも会社所有の場合が多く、顧客企業が脱炭素を標榜するのであれば、急速に電動化を進めざるを得ない事情も理解できる
欧州での販売トップはレクサスの末弟「UX」だ。写真はそのBEV版である「UX300h」だ。
レクサス初のBEVがUXベースだったのは、同車が同地域の最多量販車種であることも関連しているのだろう
レクサス初のBEVがUXベースだったのは、同車が同地域の最多量販車種であることも関連しているのだろう
中国ではアウディも大きなシェアを持ち、なんと年間70万台を販売する。高級車ながら日本の中堅メーカー1社の年間台数分を販売してしまう中国市場の大きさに驚くばかりだ
レクサスES。LSに次ぐ大型セダンであり、後席の広さは特筆もの。室内の広さや見栄えの良さが中国では重視されるため、年間11万台もの販売を記録するヒットとなった。社用車だけでなくオーナーカーとしても人気のようだ
日本ではここ数年ベンツの復権が著しい。日本でも扱いやすいAクラスの投入がその要因だが、昨年はCクラスもフルモデルチェンジし、更なるシェア獲得を虎視眈々と狙っている
日本のレクサスの1番人気は「RX」。当初はハリアーの分家だったが、代を重ねる毎に名実ともに上級化を図り日本のレクサスオーナーの心を掴んだ。走る姿がレクサス屈指のカッコ良さだ
長年レクサスのエントリーカーの役割を果たしてきた「CT200h」。3月3日に今年10月の生産終了とファイナルエディションとなる「Cherished Touring」を発表し、最後の花道を飾る。よく見たら特別仕様車の頭文字は「CT」である・・偶然?必然??
レクサスの誕生以来常にフラッグシップモデルに君臨する「LS」現行モデルはガソリン、ハイブリッドともV6 3.5Lエンジンにダウンサイジング化して賛否が割れた事もあったが、 毎年改良を加え着実に進化している。ホンダレジェンド程ではないが運転支援システムも最新仕様が採用されている
一昨年に大幅な改良を実施し、息を吹き返した感のある「IS」。昨年の日本販売はRXと僅差の2位と健闘している。さらなる躍進の一手は「F」モデルの投入か??
そのISのクーペ版でもある「RC」クーペとはいえ後席の居住性も良くスタイルと実用性を兼ね備えている。IS程の大幅改良は実施されていないが、地道な改良により熟成が進んでいる
更にそのホットバージョンが5LのV8エンジンを搭載し,外観も猛烈なパワーを地面に押し付けるダウンフォース重視のデザインとなっている。高回転まで回すと甲高く官能的なサウンドを奏でる
クーペ系の最高峰モデルとなるLC。5LのV8エンジン版とハイブリッド版をラインナップ。のちに追加されたコンバーチブルモデルはエンジンサウンドを楽しむのに最高なエンジンモデルのみとなる
「LX」300ランクルのレクサス版。V63.5Lツインターボ搭載もランクルと共通だ。残念なことに納期もランクルと同様に4年とのアナウンスがレクサスのホームページに掲載された
ただし、ランクルと全く異なるのがこのエクスルーシブの内装。7人乗っても十分に広い室内なのに4人乗り。中東のエグゼクティブが愛用しそうな贅沢な仕様だ
トリは新世代レクサスモデルの先陣として昨年デビューした「NX」。2.5L(250)、2.4Lターボ(350)、ハイブリッド(350h)、PHV(450h+)と多種多様なエンジンを用意。レクサスの主力モデルになるという意気込みを感じる
レクサスブランドが登場して30年以上、日本でも17年目を迎えた。それまでの日本車=大衆車のイメージ改変を成し遂げるために奮闘してきた同ブランドが果たしてドイツのハイソ御三家に対抗できているのか?検証してみたい