■ノア/ヴォクシー vs デリカD:5!! ド派手なフロントマスクの両雄をギャラリーでチェック!
デリカD:5の1店舗当たりの取り扱い台数は1カ月に2.2台。トヨタの店舗数に換算すると月あたり1万台を超える売れゆきと考えることもできる
売れ筋価格帯は420万~450万円のデリカD:5。昨年の新車販売の56%を軽自動車が占めた三菱にとって大きな稼ぎ頭だ
先日アウトランダーがフルモデルチェンジを果たしたが、2022年2月の登録台数は1350台。デリカD:5はなんとそれを上回る1684台を登録している
派手なフロントマスクに高い最低地上高、ロックモードを備えた4WDシステムと相まって、ミニバンでは最も高い悪路走破性を誇るデリカD:5
エンジンは2.2Lクリーンディーゼルターボで3.5Lガソリンエンジン並みのトルクを発生
軽油価格はレギュラーガソリンに比べて1L当たり約20円安い。そのために燃料代は2Lガソリンエンジンを搭載するヴォクシー&ノアの4WDと同等だ
デリカD:5の3列目シートは全長が4800mm以下のミニバンでは最も快適
身長170cmの大人6名が乗車の際、2列目の膝先空間を握りコブシふたつ分に調節すると、3列目に座る乗員の膝先空間は握りコブシ3つ分に拡大する。これは新型ステップワゴンAIRよりも握りコブシひとつ分余裕がある計算だ
足元空間が圧倒的に広いデリカD:5は座り心地にも優れ、大人が多人数で長距離を移動する用途にも対応できる
サスペンションが柔軟に伸縮するため、乗り心地もSUV風で快適だ
デリカD:5のSUVに近い世界観は三菱のブランドイメージにも合致。ボディサイズのわりに車内も広く、ミニバンとしての実用性も高い。売却時の残価も魅力だ
残価設計ローンの残価は一般的に42~48%だが、デリカD:5のそれは55%。中古車としての需要が人気を裏打ちしている
ミニバンのデザインや機能がどの車種も似ていて違いがわかりにくい。ヴォクシーとノアが先進装備を満載させたのも、そこで他と差をつけようとしたからこそだ
これに対し、デリカD:5は車両の本質となるデザインや機能を個性的かつ魅力的に仕上げた
ほかのメーカーには真似のできないミニバンだから、発売から15年を経過しながら、今でも人気が衰えないというワケだ
三菱 デリカD:5。ボディサイズは全長4800×全幅1795×全高1875mm。最低地上高185mm。燃費はWLTCモードで12.6km/L
こちらはトヨタ ノア。ノアのフロントマスクはミニバンの典型的なデザイン
ボディサイズは全長4695×全幅1730×全高1895mm。最低地上高140mm。燃費はWLTCモードで14.3km/L(2L・4WDモデル)
日本を代表するファミリーカーとしてフルモデルチェンジして新登場を果たした
ヴォクシー&ノアはエンジン、ハイブリッドシステム、プラットフォーム、安全装備、運転支援機能などを大幅に刷新した
トヨタの開発者は「先代ヴォクシー&ノアはプラットフォームの設計が古く、新しいエンジンの搭載なども含めて、進化させるのが困難だった。そこですべてを作り直した」という
こちらはトヨタ ヴォクシー。ボディサイズは全長4695×全幅1730×全高1925mm。最低地上高125mm。燃費はWLTCモードで14.3km/L(2L・4WDモデル)
ヴォクシーは先進的なデザインに仕上げられ、従来のミニバンに満足できなかった新しいユーザーの獲得を狙っている
ヴォクシー&ノアはスマートフォンを使って車外から車庫入れを遠隔操作できる機能などの先進装備を満載した
機能の大半を刷新したから大幅に進化したが、使われた開発費用も膨大。そのため失敗は許されず、最新の安全/快適装備を採用して、従来型のユーザーが「これなら乗り替えたい!」と思えるクルマに仕上げられた
ヴォクシー&ノアはエンジン、ハイブリッドシステム、プラットフォーム、安全装備、運転支援機能などを大幅に刷新した