うまく減速できないことによって事故となるケースも多い。写真のような状態にならないよう、しっかりとした減速を行うよう心がけていきたい
路上に「ブレーキ」の注意書きがある下り坂。こんな坂ではエンジンブレーキの使用が必須
この写真は少々大げさなものだが、フットブレーキの多用によってブレーキ温度が上昇しすぎると本来の性能が発揮されなくなる。当然ながらそれは危険につながってしまう
ブレーキフルードの発熱によって気泡が生じ、これで油圧がブレーキ機構に伝わらなくなるのがべーパーロック現象。べーパーロックもまたフットブレーキの多用によって発生する
一見緩い下り坂に思えても、それが長く続くとやはりブレーキの負担が増えてしまう
オートマ車でエンジンブレーキを使いたい場合はDレンジから「2」や「L」に落とせばエンジンブレーキがかかる
CVT車のシフトノブ。上のセレクトモードボタンの下にある小さなボタンがS(スポーツ)モードのボタンで、このボタンを押すことで減速比が変わり、エンジンブレーキも利くようになる
日本国内では軽自動車をはじめ広く使用されているCVT。無段階変速可能なのがメリットだが、エンジンブレーキが利きにくい構造とも言える
国産EVの代表的モデルとも言える日産 リーフ。内燃エンジンを持たないEVには、回生ブレーキなどを利用した疑似的なエンジンブレーキ機能が搭載されている
日産 リーフのシフトノブ。これまでのガソリンエンジン車とは異なる発想でデザインされている
マツダによる回生ブレーキのイメージ。イラストでは下段の工程が回生ブレーキになり、モーターを回転させて発電→充電を行うが、この際にモーターの抵抗で車速も落ちる
ブレーキ不調が原因の事故は単独とはかぎらず、先行車や歩行者などに被害が及ぶ可能性もある。それを回避するためにも、エンジンブレーキの適切な使い方を覚えておくとよい
安全運転を目的とするなら、フットブレーキはもちろん、エンジンブレーキも駆使して常に適切な減速を行えるよう気をつけたい。特に長く急な下り坂ではそうした配慮が重要になる