ガソリンスタンドの店頭でよく見かけるガソリン価格の表示板。レギュラー、ハイオク、軽油という3種類の油種が並ぶのが一般的だが、なかでも軽油の価格はガソリンと比較して安価に設定されている
トルクがある力強い走りがディーゼル車の特徴であり、その魅力のひとつでもある。悪路や急坂もものともしないため、ランドクルーザー300 GR SPORTといったオフロード車にはディーゼルモデルが用意されていることが多い。こういった最新モデルはクリーンディーゼルエンジン搭載のため環境には優しいが車両価格はお財布にキビしいものが多い……
近年は乗用車でもクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルが増えてきている。写真のMAZDA2 XDなど、価格も、2WD195万5800 円(税込)、4WD(217万5800 円(税込)と、以前よりも比較的安価となっているが、それでも同グレードのガソリン車と比較してちょい高め
事業用の大型トラックのほとんどにはディーゼルエンジンが採用されている。燃費性能に優れるのはもちろん、熱効率に優れ、エネルギーを無駄なく使える点や、重い荷物を運ぶためのトルク性能に優れる点、構造が簡単で故障が少なく耐久性も高い点などがその理由とされている
環境保護を目的にしたディーゼル車の排ガス浄化装置「尿素SCRシステム」に必要とされるのがアドブルー(高品位尿素水)。残量がゼロになるとエンジンが始動できなくなるため、走行距離などを目安に補充が不可欠だ
信号が少なくエンジンを回し続けることができる欧州の交通事情とは異なり、ストップ&ゴーが多い日本の道路では、ディーゼル車が持つ長所を活かしきれないという指摘も
つい先日、8年ぶり三度目の復活を果たしたことで話題となったランドクルーザー70。その初期型である1984年モデルは中古車市場でもいまだに高い人気を誇るが、ここまで古いディーゼル車に実際に手を出すとなると相当の覚悟が必要となる
昨今のガソリン価格の上昇で注目を集めるディーゼル車ではあるが、日常の使い方によっては割高になる場合も。軽油が安いというだけで中古のディーゼル車に飛びつくと痛い目に合うこともあるので十分気をつけよう