伝説のクルママンガ『頭文字D』の名勝負を選出した「頭文字D名勝負列伝」が、読者のアンコールに答えて復活! 23回目はプロジェクトDの埼玉遠征最終戦から、ランエボとRX-7とのバトルを取り上げる。4WDに対してFRの意地を見せるRX-7という構図だったが、バトル前に高橋啓介を襲った思いがけないアクシデントとは?
(新装版第13巻 Vol.337「啓介を襲う罠(後編)」~新装版第14巻 Vol.348「格の違い」)。
マンガ/しげの秀一
文/安藤修也
【登場車種】
■先行:三菱・ランサーエボリューションV
→ドライバーは名称不明。プロジェクトDによる埼玉遠征最終戦の相手となったランエボ専門チームのヒルクライム担当。同じ埼玉出身の秋山渉をして、「実力的にはおまえら(プロジェクトD)が手こずるほどの相手じゃないだろう…」と言われている。ボサボサの黒髪に太眉、たらこ唇のいかにも悪感風の顔つきで、後に啓介から「そのカオで女なんているわけねえ」とひどいことを言われている(笑)。
■後追い:マツダ・RX-7(FD3S型)
→ドライバーは高橋啓介。埼玉遠征では、初戦で同じRX-7に乗る岩瀬恭子と出会い、第二戦で長い間ライバルであった秋山渉のスーパーチャージャーレビンを完璧に打ち破った。その後も恭子から想いを寄せられているもののそれに応じてはいない、なんとももどかしい状態だ。
【バトルまでのあらすじ】
バトルの舞台となったのは、埼玉チームのホームコースとなる埼玉県のK町。前日のプラクティスにおいて埼玉チームが提案してきたのは、走行時間帯を分けることだった。建前上は「どれぐらいのウデかもわかんねー奴とはいっしょに走りたくない」と言うが、実際の狙いは、なんとプロジェクトDの練習走行時間に道路へオイルを撒くことだった! 結果、啓介のRX-7はまんまとオイルに乗ってしまい、クラッシュ。啓介自身に怪我はなかったものの、愛車のRX-7はサスペンションを壊して走れなくなってしまった───。