10月29日から開幕するジャパンモビリティショーに出展される日産車が発表された。最大の注目は、新型エルグランドが10月29日10:40に世界初公開することが発表されたこと。しかし、まだこの段階では、フロントグリルのティザー写真1点と、大まかな概要のみ。そこで、発表まで待てないという人のために、新型エルグランドの今わかっているすべてをお伝えしていこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産、ベストカー(予想CGイラストはベストカーが制作したもの)
新型エルグランドがついにワールドプレミア
今回、日産がジャパンモビリティショーに出展するクルマの情報が公開したが、最大の注目は新型エルグランドの世界初公開することだろう。右フロントのティザー写真が公開されたが、デイタイムランニングライト(?)のドット部分とゴールドの装飾が、とってもゴージャス!
日産の新型エルグランドのリリースでは、
「2026年度の発売を予定している新型”エルグランド”を世界初公開します。第3世代e-POWERをはじめとした先進技術を搭載し、エルグランドのDNAである「運転の愉しさ」を電動化によってさらにレベルアップさせます。”威風堂々”とした存在感を感じさせるエクステリアデザインに加えて、長距離でも快適で上質な移動空間をもたらすプレミアムツーリングモビリティです」と掲載されている。
ここからは、ベストカーが入手している新型エルグランドの情報を紹介していこう。
新型エルグランドの外観は、初公開されたティザー画像からもわかるように落ち着きと迫力を併せ持つ仕上がりだ。
従来型がやや過剰な押し出し感を強調していたのに対し、新型はシャープな面構成を取り入れつつも派手な装飾を抑えており、静かな迫力を感じさせる。Aピラーからリアゲートへ伸びるメッキモールは光の反射で陰影を強調し、車体をより伸びやかに見せる役割を担う。
フロントでは一文字型ポジションランプが視覚的な幅広さを演出し、3眼または4眼のLEDヘッドライトが未来感を強調。グリル内部の小さな正方形パターンは最新の日産デザイン言語を踏襲し、セレナや新型キャシュカイと共通するアイデンティティを持たせつつ、エルグランド特有の高級感を演出する。
さらに細部まで丁寧に仕上げられたガーニッシュやモールディングが、高級セダン的な上質さを漂わせている。
1.5Lの新世代e‑POWERを搭載&走りが大幅進化
心臓部となるのは、新開発の第3世代e‑POWERである。1.5Lターボエンジンを発電専用として使用し、駆動はモーターが担当するシリーズ方式のハイブリッドだ。
このパワーユニットは、日産の最新技術である「5-in-1」を採用。モーターとインバーター、減速機、発電用モーター、増速機という5つをモジュール化することで、軽量化や小型化、一体化による音振性能の向上を果たしている。
従来型よりモーターの出力が向上し、発進から中速域、高速走行まで一貫してリニアで力強い加速を実現する。ガソリン車特有の変速ショックはなく、まるでBEVのように滑らかで静かな走りが特徴だ。
静粛性も徹底的に磨かれている。新型エルグランドに先んじて、この新世代e‑POWERを搭載した新型キャシュカイを日本で試乗したベストカー編集部員によると、新旧e-POWERを乗り比べた結果、フル加速を試すとさすがにエンジンが回転を高めると音や振動で感じはするが、旧型が「10」だとすれば新型は「3」レベル。けっして大げさではなく、それほどエンジンが存在感を消しているという。
また、日産からの情報では、エンジンの熱効率をアップして伝達ロスの分までカバーすることで、e‑POWERで課題となっていた高速燃費も15%向上、モード燃費も9%引き上げられているそうだ。フラッグシップモデルにふさわしく、全体的に乗り味の質感も上がっているという話も聞こえてきている。
さらに次世代プロパイロットは、新型エルグランドが搭載第1号と予想されている。都心の混み入った道をほぼクルマ任せで走り切る驚愕のレベルというから楽しみだ。











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