BEVならではの静粛と力強さ──521kmの航続性能
動力はフロントに120kWモーター(トルク250Nm)を搭載。バッテリーは43.3kWh(LFP)/51.5kWh/71.2kWh(NCM)の3タイプを用意し、最長航続距離は521km(WLTC基準)を誇る。
Kia初の専用PBVプラットフォーム「E-GMP.S(Electric-Global Modular Platform for Service )」により、低重心化と剛性の最適化を実現。
乗り心地は前輪ダンパーと後輪CTBA構造でチューニングされ、快適性と安定性を両立。加えて「Smart Regenerative Braking 3.0」が、交通の流れ・ナビゲーションデータ・ドライバーのブレーキパターンに応じてブレーキ操作を自動制御し、スムーズな減速をサポートする。
コネクテッドで“稼ぐ”時代へ──ビジネスを進化させるソフトウェア
PV5はクルマそのものが“動くビジネスツール”。Android Automotive OSベースの専用インフォテインメントには、12.9インチのセンターディスプレイと7インチメーターを装備し、フリート管理やアプリ連携を統合した「Connected Software Ecosystem」を構築している。
また、最大36kWを外部に供給できるV2L機能も搭載。キャンプや災害時、移動式カフェや映像制作現場など、“電源を持ち歩く”新しい使い方を可能にする。さらに「Kia AddGear」プラットフォームを通じて、専用アクセサリーや拡張アイテムを自由に追加できる点も魅力だ。
日本でも拠点を立ち上げ拡販に本腰
商用車で“デザインと走り”を語れる時代が来た。PV5は、日本のBEVバン市場を一段上のステージへ引き上げる存在となるだろう。
Kiaと国内販売契約を結ぶ大手商社の双日は、Kia PBV ジャパン株式会社を立ち上げ、2026年のPV5発売までに全国8カ所に正規販売店を開設し、100カ所のサービス拠点を展開することを発表。2028年には大型の「PV7」も導入予定となっている。
Kia PBV ジャパン株式会社の代表取締役社長も兼任する双日の田島靖也氏によると、日本市場では2026年は1000台、翌年2027年は2000台を販売目標として掲げるとのことだ。
10月30日から開催される「ジャパンモビリティショー2025」にも出展が決まっているので、ぜひ会場でKia PV5を生で見てもらいたい!
Kia PV5 主要スペック(欧州仕様参考)
全長×全幅×全高:4695×1895×1923mm(アンテナ含む)
ホイールベース:2995mm
モーター出力/トルク:最大120kW/250Nm
バッテリー容量:43.3/51.5/71.2kWh
航続距離(WLTC基準):最大521km(パッセンジャーモデル)、最大528km(カーゴモデル)



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