日産 ノートe-POWER X
今、販売1位のノート。その中心モデルがe-POWERだ。昨年末ビッグマイナーチェンジでe-POWERが追加されたものの現行型は’12年の登場ということで、
いまだにテレスコがないとか、アダプティブクルーズコントロールの設定がないとか、ベースの古さを感じる部分もあるが、e-POWER導入によって各部が強化され、乗り心地もワンランクアップ。足は硬めだが不快な印象はない。
チョコチョコ始動するエンジン音は意外なほどに大きく、EVの静かさを期待している人には残念かもしれない。しかし、e-POWERによる1ペダルドライブは楽しい!
多分、今までは何も気にせずアクセルやブレーキをパタパタ踏んでいたドライバーの運転が正される可能性がある。1ペダルで走るためには先読みが必要。燃費は上がり、事故は減り、パッセンジャーも快適! すばらしいと思う。
不快指数 32% ハカリの揺れ幅 70g
トヨタ ヴィッツ ハイブリッドU
新しいテレビCMはどれも楽しいし、WRC初戦で勝っちゃったヴィッツ。
でも市販車としてはハイブリッドが追加されるタイミングでちょこっと顔を変えた程度でしょ、と思っていた。
ところが運転席に乗り込んでみると、まず、メーターが凄く見やすくなっている。それだけでも運転席の印象はちょっと豪華になった気分。
テレスコが付いているわりに可動範囲は狭くドライビングポジションはイマイチだが、走り出した印象はワンランクグレードアップ!
ステアリング系の剛性感も高く、しなやかに足が動く印象。今回のマイナーチェンジに伴いボディ剛性アップ、ダンパーの変更などの手が入ったらしいが、その効き目は充分ある。
特にエンジンパワーがあるわけでもなく、特に静かなわけでもない。そこはヴィッツだが、近頃のトヨタ車に共通したいい進化をしている。
不快指数 32% ハカリの揺れ幅 90g
マツダ デミオ XDツーリング Lパッケージ
デミオの魅力は、クラスを越えた上質感だ。ドアを締めた瞬間の密閉感。シートの座り心地もドライビングポジションも合格点。
だから足は硬めなのだが、乗り心地は不快に感じない。ロードノイズも測定した数値結果ほど気にならなかった。
いっぽう、ネガな点としては、Dレンジに入った状態で停車した時だけはディーゼルエンジンの振動が気になった。
しかし、アクセルを軽く踏んだだけでスイスイ走る気持ちよさは低速トルクがしっかり出ているディーゼルエンジンだからこその性能。
ちなみに、デミオはこのクラスでありながらブラインドスポットアラームや車線逸脱アラーム、レーダークルーズコントロールのオプションがあり、アクティブLEDライトなどを付けちゃっても約230万円。楽チン&安心して乗れる快適性も魅力的だと思った。
不快指数 30% ハカリの揺れ幅 100g
スズキ スイフトハイブリッドRS& スイフトRSt
ボディサイズ自体は旧型とほぼ同じだが、低く長くなった印象。インテリアデザインもスポーティで1クラス上の上質感もある。
ドライビングポジションはこのクラスでピカイチ! 新型スイフトはいろいろ進化した。
プラットフォームは一新され、120kgの軽量化は運動性能を引き上げる。燃費や加速性能はもちろん、止まる性能やコーナリング性能(危険回避性能)だって圧倒的に有利であることは間違いない。
以前にミニサーキットでも試乗したが、エコタイヤを装着しているにもかかわらず、しっかりした走りを見せた。
しかし、今回の乗り心地テストでは、まず一般道に出るまでの未舗装路や荒れた路面でステアリング系やフロアからの振動を感じた。
遮音性も実際に走った印象では測定値以下のものを感じた。このクラスとして劣っているとはいわないが、好印象だった旧型からの進化を期待していたオレとしてはちょっと不満。
この2台、外観の違いはエンブレムだけ。価格もほぼ同じだが、1Lターボは3気筒。1.2Lハイブリッドは4気筒エンジンとなる。
エンジン出力は10%程1Lターボが勝っているが、車重はハイブリッドのほうが20㎏軽量。1Lターボには6AT、ハイブリッドにはCVTという組み合わせ。価格を含めてどちらを選ぶか迷うところだが、オレが乗るならハイブリッド。
振動は少なく、スムーズさや静かさでは4気筒エンジンが優れている。CVTより6ATに惹かれるが、1ℓターボのマッチングがイマイチ。
パドルによるシフトダウンは積極的には受け付けてくれないし、シフトアップのスムーズさも足りない。ハイブリッド+CVTは瞬発力だって充分。というわけで1Lターボは今後の熟成に期待したい。
ステアリング系やフロアからの振動が気になる乗り心地は、両車ともほぼ同じ。
- 【ハイブリッドRS】
- 不快指数 35% ハカリの揺れ幅 100g
- 【RSt】
- 不快指数 38% ハカリの揺れ幅 90g
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