エクステリアはS208と同じ!
光沢のあるブラック塗装の大型フロントアンダースポイラーをはじめ、ダークグレイシリカ塗装のフロントグリル、リアエアアウトレット付きリアバンパーなど、S208やEJ20ファイナルエディションと同じエアロパーツを装着。
ブラックパーツを用いることで、引き締まった精悍なスタイルとしている。足元もブラック塗装の18インチ×8.5Jアルミホイールを装着している。
注目のパワートレインは?
WRX S4標準車はFA20型2L直噴ターボDIT(300ps/40.8kgm)が搭載されているが、このS4 STIスポーツ♯には基本的にエンジン本体には手が加えられておらず、吸排気系の変更が主となる。
エアクリーナーエレメントとマフラーにSTI製パーツを採用したことにより、通気抵抗を低減し、加速中のエンジントルクを最大で10%向上(STI実験値)しているという。
詳しいスペックは公表されていないが、10%=4.8kgm、つまり加速中の最大トルクは45.6kgmとなる。
また、アクセル操作に対するレスポンスが向上したことで、追い越し時の加速の気持ちのよさが高まっているという。
さらに、スポーツ走行時の熱のトラブルを防ぎ、性能を存分に引き出すため、CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを採用し、冷却性能を強化している。
こうしたCVTオイルクーラーや強化ラジエターによる冷却効果はかなり大きい。2016年に発売されたWRX S4 tSにも装着されており、サーキット走行で標準車のS4より1.7~1.8倍多く周回できる耐熱性を備えていたから、S4 STIスポーツ♯もそれに準じた性能を持っているといっていいだろう。
フレキシブルパーツによる運動性能強化
STIといえば、シャシー強化パーツが得意だが、このSTIスポーツ♯にもWRX向けとして国内初となる「STI製フレキシブルドロースティフナーリア」を採用。
フレキシブルタワーバーの専用チューニングなどにより、ハンドリング性能を大幅に向上させ、「運転が上手くなるクルマ」に仕上がっているという。
具体的にはフレキシブルパーツは3点、フレキシブルドローステフナーフロント、フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナーリアを採用することで、S4 STIスポーツ♯のコンセプト「よりシャープな大人のスポーツセダン」にふさわしい、余裕を持ったドライビングが愉しめるようなセッティングになっているという。
WRX初採用となるリアのフレキシブルドロースティフナーは、車体に加わる力の伝達をスムーズにするとともにリアタイヤの接地性を高めることで、クルマとのさらなる一体感を味わえるように仕上げている。さらに、路面からの入力をいなすことで乗り心地にも寄与しているという。
また、フレキシブルタワーバーは性能のバランスを取るためのチューニングを行い、ブラケットの形状を変更している。
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