新型の欠点はリアシート?
とはいえ、充分ではない点もある。最も大きなマイナスはリアシート。先代比で室内長が25mm拡大されたとはいうものの、大人が座るには少々きつい。
写真のとおり身長165cmの男性が座っても、頭上空間の余裕はいっさいなく、圧迫感も強い。
それから、乗り心地に関しても「より路面の入力をきっちりいなしてくれる乗り心地を」と求めたい気持ちもある。
ただ、「それならご予算増やしてムーヴを買って」という囁きの前には、反論の余地もなくなるのであった。加えて、価格も先代と据え置きで値上げしていない。
心のどこかで「もう少しここをよくできたら……」と思うと「いや、この値段だぞ?
買う人がそこを求めているのか?」という囁きが聞こえてくる。そこにミライースの実用車としてのバランスの妙がある。
新型ミライースは、乗る人に“これ以上”を求めさせない、優れた『必要充分車』なのだ。
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