スバル XV、マツダ CX-5と新型の登場が相次ぎ、SUVはますます活況。
ファション的にSUVを選ぶユーザーも増えてきたが、やはりいざとなった時に頼れるのは、未舗装路でも安心して走れる相棒だ。
注目の国産SUV 5モデルを、悪路走破性で斬る!!
文:国沢光宏/写真:小宮岩男
ベストカー2017年6月10日号
楽しさ持つXVか、極悪路性能のCX-5か
せっかくSUV買うなら優れた4WD性能持っているモデルを選びたい。ということで最も優れているのは新しいスバルXVとしておく。
もちろん「極悪路走破性」という観点であれば、最低地上高で勝るCX-5に軍配を挙げる。
悪路を走るときに最も重要なスペックのひとつが最低地上高なのだった。CX-5は220mmあり、XVの200mmを10%も上回っています。
ガレ場走れば10%が決定的な差になる。けれど乗用車ベースのSUVでガレ場を走るようなケース、少ないと思う。
私もアウトランダーPHEVを持っているけれど、お腹をガンガン擦るようなガレ場は走ったことありません。クルマを壊しますから。
4WD性能が重視されるのは、一般的に雪道。アウトランダーPHEVでも雪道は思い切り走ってみた。
CX-5だって相当な4WD性能を持つ。精密な駆動力コントロールに関しては、XVを凌ぐほど。
なのになぜXVを1位にしたかとなれば、走り楽しさで大きくCX-5をリードしているからに他ならない。
CX-5、駆動性能や安定性こそ高いが、走る楽しさという点で薄いのだった。お利口過ぎちゃう、と言い換えればわかって頂けるだろうか。ひたすらアンダーステアに終始するのである。
XVは荷重移動によってアンダー消したうえで、テール流すことだって可能。「クルマで遊ぶ」という概念はマツダより圧倒的に濃い。スバルと比べればマツダって実用車的だ。
また、XVは『Xモード』という40km/h以下の速度域にかぎり精密な駆動力配分を行う機能が付いている。
スペックだけで評価するとCX-5優位ながら、乗り比べた結果、XVに軍配を挙げておく。
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