補助金面では不利だけれども……総合的にはお買い得!?
BYDの不利な点は、国が交付する補助金額が15万円に留まることだ。そのために300プレミアムの価格から補助金額を差し引いた実質価格は234万7000円になる。
国産の軽EVには58万円の補助金が交付されるため、サクラで最上級グレードのG(299万8600円)も、実質価格は241万8600円に下がる。
それでもラッコ300プレミアムの実質価格は234万7000円だから、サクラGの実質価格に比べて約7万円安い。
しかもラッコ300が1回の充電で走れる距離は前述の320kmだから、サクラGの180kmを140km上まわり、比率に換算すると1.8倍だ。ラッコの全高は1800mmだから、車内は広く、後席を格納すると多量の荷物も積める。後席の両側には電動スライドドアも装着した。ラッコは補助金が少ないものの、総合的な買い得度ではサクラを上まわる。
まだまだ弱点はあるけれども、のびしろのが大きそだぞ!
その一方で、ラッコにも購入時の注意点がある。まずは乗り心地だ。転がり抵抗を抑えたタイヤは指定空気圧も250kPaと高く、時速40km以下で路面の荒れた街中を走ると、路上の細かなデコボコを伝えやすい。タイヤが路上を転がる時のノイズも少し大きい。
エアコンのヒートポンプシステムは、コスト低減とスペース効率を向上させるために装着されていない。エアコンを作動させると電力消費量が増えやすい。
内装ではシートのホールド性があまり良くない。腰の近辺をもう少し確実に支えると良い。後席は座面を30mmほど長くするとさらに快適になる。
ATレバーの操作感にも、若干の慣れが必要だ。このほか内装を見ると、部分的にスチールパネルやワイヤーなどが露出している。
以上のような注意点はあるが、いずれも比較的軽微な内容だ。またBYDの店舗数は、今は全国で約80店舗に留まるが(トヨタは4600店舗で日産やホンダは2000店舗少々)、量販店のコジマと提携して充電設備の設置サービスを行ったり、整備を中心に行うサテライト店の展開に乗り出している。ラッコも日本車と同様、身近に使える軽EVに成長していくだろう
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