2025年9月に改良された日産 エクストレイルと、2026年5月に登場した現行マツダCX-5。全長はともに4690mmで、まさに真正面からぶつかる国産ミドルSUVだ。ただしエクストレイルはモーターで走り、CX-5はエンジンとの一体感を重視する。上質さの方向が異なる2台を比べてみよう。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】どっちも内装は上質すぎる!! エクストレイルとCX-5の室内を写真で徹底比較! (12枚)画像ギャラリー静かで滑らか! 家族を快適に運ぶエクストレイル
エクストレイルは、1.5L VCターボエンジンを発電に使う第2世代e-POWERを全車に搭載する。タイヤを駆動する主役はモーターで、発進直後から力強く、変速ショックのない滑らかな加速が持ち味だ。
4WD車に採用するe-4ORCEは、前後モーターの駆動力に加え、回生ブレーキと左右のブレーキを統合制御。滑りやすい路面で安定性を高めるだけでなく、カーブでは後輪を使って自然に旋回し、減速時には車体の前後方向の揺れも抑える。
運転手が楽しいだけでなく、同乗者を疲れさせにくい点がエクストレイルの強み。渋滞の多い街中から高速道路、雪道まで、誰が運転しても滑らかに走らせやすい。
ボディサイズは全長4690mm、全幅1840mm、全高1720mm。CX-5より全幅が20mm狭く、狭い住宅街や駐車場ではわずかながら扱いやすい。X e-4ORCEでは3列7人乗りも選べるため、ときどき6人以上で移動する家庭にも対応する。
総合的な狙い目は434万9400円のX e-4ORCE。プロパイロット、12.3インチメーター、運転席パワーシート、ステアリングヒーターなどを備え、走行性能と快適装備のバランスがいい。
エンジンと6速ATを味わうCX-5の人馬一体感
現行CX-5は、2.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたe-SKYACTIV G 2.5を採用する。エクストレイルのようにモーターだけで走り切るシステムではなく、モーターがエンジンを支えるマイルドハイブリッドだ。
電動車らしい静けさや瞬発力ではエクストレイルに及ばない。しかし、アクセル操作に対してエンジン回転と6速ATが素直に反応し、速度が伸びていく感覚をつかみやすい。エンジンの存在を消すのではなく、運転する楽しさへ生かしている。
さらに、ハンドルを切った量に対してクルマが自然に向きを変え、姿勢が落ち着くようシャシーを作り込んだ。大柄なSUVでありながら、ドライバーが車体の動きを予測しやすい。これこそマツダが掲げる「人馬一体」の味だ。
ボディサイズは全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mm。エクストレイルより低く構えたプロポーションで、ワイド感とスポーティさが際立つ。新世代インテリアは大型センターディスプレイを中心に水平基調でまとめられ、素材の見せ方にもマツダらしいこだわりがある。
一方、3列シートはなく、乗車定員は5人。CX-5は大人数へ対応するより、前後席の快適性と荷室をしっかり確保する王道の2列SUVだ。
結論として、静粛性、滑らかな加速、運転支援、3列シートを重視するならエクストレイル。ハンドリング、エンジンの反応、内外装の造形を味わいたいならCX-5となる。
家族全員を快適に運ぶことが上質ならエクストレイル。運転手とクルマが通じ合う感覚を上質と考えるならCX-5。同じ全長4690mmでも、その答えは驚くほど違うのだ。
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